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J-GLOBAL ID：202002257354589460   整理番号：20A2752345

地域・行政・研究者の双方向通信システムを活用したシカ害対策技術の高度化 -奥三河地域シカ害対策協議会-

Improvement of sika deer damage-management support system used of a bidirection communication tool among local residents, governments and researchers -Okumikawa Sika Deer Damage-Management Conference-

著者 (5件)： 石田朗 (愛知県森林・林業技術センター) ,  釜田淳志 (愛知県森林・林業技術センター) ,  江口則和 (愛知県新城設楽農林水産事務所) ,  加藤顕 (千葉大学大学院園芸学研究科) ,  高橋啓 ((特非)穂の国森林探偵事務所)
資料名： 自然保護助成基金助成成果報告書(Web)  (Annual Report of Pro Natura Foundation Japan (Web))
巻： 29  ページ： 61-71(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U1967A  ISSN： 2189-7727  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 愛知県奥三河地域でもニホンジカ(以下,シカ)の増加に伴い,農林業被害だけでなく希少種の減少など植生への影響が懸念されている.筆者らは先行研究でシカがどこで捕獲しやすいかという「シカ出現予測モデル」を開発した.現在運用中の予測モデルは主にGPS首輪データから構築したが,適用範囲がGPS首輪データのある地域に限られる点,予想単位が250mメッシュと広範囲な点が問題であった.そこで,今回新たに地域住民や行政職員等から寄せられたシカ目撃情報と無人航空機による航空写真情報を組み込むことを検討した.その結果,シカ目撃情報を加えることでモデルの改善効果が認められた.また,250mメッシュ内のどこでシカが滞在する確率が高いか明らかにするため,GPS首輪データでシカの滞在頻度の異なる地点で,地上レーザースキャナを用いた立地環境調査をした.その結果,立木密度が低く下層植生の豊富な場所でシカ滞在確率の高いことが示された.本成果は公開中のシカ出現予測アプリ「やるシカない!」に組み込むことで,行政・研究者・地域住民等から引き続き情報収集を行いながら更新を続け,被害対策につなげていきたい.(著者抄録)

シソーラス用語： *ニホンジカ ,  愛知県 ,  無人機 ,  *予測モデル ,  植生 ,  双方向通信 ,  対策 ,  GPS ,  アンケート ,  情報収集 ,  *情報 ,  スギ ,  ヒノキ ,  有害生物防除 ,  *食害
準シソーラス用語： Webアンケート ,  獣害対策 ,  食害防止 ,  *目撃情報

著者キーワード (12件)： GPS首輪データ ,  UAV ,  Webアンケート ,  出現予測モデル ,  地上レーザースキャナ ,  立地環境 ,  3D laser scanner ,  appearance prection model ,  GPS color system ,  habitat ,  UAV ,  Web questionnaire

分類 (2件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (24件)：

• Anderson, K., Gaston, K.J. 2013. Lightweight unmanned aerial vehicles will revolutionize spatial ecology. Frontiers in Ecology and the Environment 11:138-146.
• Bauwens, S., Bartholomeus, H., Calders, K., Lejeune, P. 2016. Forest inventory with terrestrial LiDAR: A comparison of static and hand-held mobile laser scanning. Forests 7:127.
• 千葉幸弘 2017.地上レーザー計測による森林調査のこれから.森林科学 80:32-35.
• Chrétien, L.P., Théau, J., Ménard, P. 2016. Visible and thermal infrared remote sensing for the detection of white-tailed deer using an unmanned aerial system. Wildlife Society Bulletin 40:181-191.
• 江口則和 2016.シカ出現予測マップの開発:シカ害対策支援アプリ「やるシカない!」.森林技術 894:8-10.

タイトルに関連する用語 (8件)： 地域 ,  行政 ,  研究 ,  双方向通信 ,  活用 ,  シカ ,  対策 ,  高度化