抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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この論文の目的は,各設計者が設計対象をいかに見るかを明らかにし,どのような種類のフレーム差異が作成され,その差異が,2人の設計者間の対話による設計プロセスと設計プロセスにおける最終設計提案にどう影響するかを明らかにすることである。最初に建築設計実務家による設計実験を行い,設計プロセスを分析した。著者らは,1つのチームによる設計プロセスを取り上げ,それは,メンバー間の設計内容に関する合意形成にもかかわらず,設計目標を理解するのに非常に多様な方法を持つことが期待された。チームの設計プロセスの解析を通して,著者らは,チームの設計提案においてどのような意味と価値が作成され,異なるフレームの下で設計者間の対話が設計プロセスと設計目標にいかに影響するかを指摘した。内容を以下に示した。1)設計アイデアの表示と含意:設計目標を認識するフレームにおいて,設計者間に大きな差があることを確認した。したがって,設計目標に関連するアイデアの内容は,表示と含意に大まかに分類された。2)設計者間で分類されたアイデアと関係;アイデアの分類,表示と含意,および設計アイデアを生成する設計者間の関係に基づいて,彼らの設計内容を分析した。結果は,設計目標に対する思考の方法の違いが,各設計者が種々の役割を果す原因となり,設計者間のより活発な対話を通して設計思考の開発につながるということである。3)重複して矛盾する意味と価値;設計目標に与えられた様々な意味と価値において,時々は様々な矛盾が起きる。しかしながら,各設計者の評価軸に基づく各設計の意図は,複数の展望から価値を含む設計目標の多様性を構築するプロセスにつながる。(翻訳著者抄録)