抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・重イオン加速器施設RIビームファクトリー(RIBF)は,2台の線型加速器,5台のサイクロトロンを有する複合加速器システムで,多様な重イオンビームを加速し世界最大強度の不安定核ビームを供給。
・加速器技術的に最も加速が難しいウランビームでは,小型の線型加速器と4台のリングサイクロトロンを用い,途中2カ所で荷電変換を行うスキームで核子当り345MeVまで加速。
・2008年時点のビーム強度は0.4pnAに止まり,建設時の加速器構成で想定していた200pnAに遠く及ばない状況。
・これには多数の要因,イオン源の性能,荷電変換膜の寿命,旧施設から持ち越したサイクロトロン(RRC)における空間電荷制限,加速システム全体の安定性などが存在。
・これらを順次解決することで,2019年には当初比240倍となる100pnAレベルの運用が可能。
・本報告ではRIBFのビーム強度増強の鍵となった一連の技術開発及び多段サイクロトロンシステム運用の実際を紹介し,合わせてRIBFの更なる大強度化に向けた展望を記述。