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J-GLOBAL ID:202002257781967234   整理番号:20A2751881

北海道中央部,トムラウシ地域の日高帯分布域に新たに発見された下部中新統とそのテクトニックな意義

New age constraints and tectonic significance of the early Miocene sediments in the Hidaka Belt around Tomuraushi area, central Hokkaido, Japan
著者 (7件):
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巻: 126  号: 11  ページ: 605-620  発行年: 2020年11月15日 
JST資料番号: F0528A  ISSN: 0016-7630  CODEN: CHTZA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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北海道中央部,トムラウシ地域の日高累層群中には,チカプペツ層と呼ばれる周囲の地層とは固結度の大きく異なる泥岩主体の地層の存在が知られていた.今回,チカプペツ層中の酸性凝灰岩とシイ十勝川層(新称)のタービダイト砂岩からジルコン粒子を分離し,ジルコンU-Pb年代を測定した結果,19.5±0.1Maと22.5±0.7Ma(前期中新世)を示す年代値が得られた.また,前者の石灰質ノジュール1試料から前期中新世を示す珪藻化石群集が得られたことから,その堆積年代は23-19Maと理解された.これまでも日高帯分布域には,後期漸新世の堆積年代を示す襟裳層や立牛層の挟在が明らかにされており,この時期に大規模な右横ずれ変位が開始されていたことが判明している.チカプペツ層やシイ十勝川層は,前期中新世に,同様の右横ずれ変位に伴って発生した海成層と考えられる.(著者抄録)
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年代測定  ,  第三紀 
引用文献 (63件):
  • Berggren, W. A., Kent, D. V., Swisher, III, C. C. and Aubry, M.-P., 1995, A revised Cenozoic geochronology and chronostratigraphy. In Berggren, W. A., Kent, D. V., Aubry, M.-P. and Hardenbol, J., eds., Geochronology, Time Scales and Global Stratigraphic Correlation. SEPM Spec. Publ., 54, 129-212.
  • Cande, S. C. and Kent, D. V., 1992, A new geomagnetic polarity time scale for the Late Cretaceous and Cenozoic. J. Geophys. Res. B: Solid Earth, 97, 13917-13951.
  • Cande, S. C. and Kent, D. V., 1995, Revised calibration of the geomagnetic polarity time scale for the Late Cretaceous and Cenozoic. J. Geophys. Res. B: Solid Earth, 100, 6093-6095.
  • Gladenkov, A. Y. and Barron, J. A., 1995, Oligocene and early middle Miocene diatom biostratigraphy of Hole 884B. In Rea, D. K., Basov, I. A., Scholl, D. W. and Allan, J. F., eds., Proc. ODP, Sci. Res., 145, College Station, TX(Ocean Drilling Program), 21-41.
  • 芳賀正和・黒田智子・浅野裕史・金川久一・伊藤谷生, 1999, 北海道中央部, 中新統上杵臼層の珪藻化石年代(前期中新世末期)とその意義.地質雑, 105, 589-592. [Haga, M., Kuroda, T., Asano, H., Kanagawa, K. and Ito, T., 1999, A latest Early Miocene diatom age of the Kamikineusu Formation, southern central Hokkaido, Japan, and its implications for geological history. J. Geol. Soc. Japan, 105, 589-592.] English translation from the original written in Japanese.
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