抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2016年のKAGRAのトンネル内で観測されたELFバンドにおける地球磁場変動は,トンネル外で観測されたものと比較して,特に鉛直成分において異常増強を示した。増強量を表す係数は,垂直成分に対して数10,水平成分に対して数倍になった。本研究は,強化の起源がトンネル内の長さ3kmの金属真空ダクトの存在であることを示唆する。ダクトが完全に伝導し,トンネル内の観察点が約10mだけダクトから離れていると仮定すると,解決すべき問題を単純化するため,ダクトは無限に長いとみなせる。無限長の円筒完全導体による均一,等方性および伝導空間における入射平面電磁場変動の散乱を評価する簡単な問題は,地表面を無視すれば単純な2-D TE問題である。解は,円筒に近い領域で,地殻岩の電気伝導率を空間の電気伝導率の現実的な量と考え,ELFバンドで100倍までの係数に達する増強が可能であることを示した。(翻訳著者抄録)