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J-GLOBAL ID:202002258841855221   整理番号:20A1552085

北日本に属する北海道での水田土壌からのメタン放出の削減における断続的排水効果

Effect of intermittent drainage in reduction of methane emission from paddy soils in Hokkaido, northern Japan
著者 (5件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 360-368  発行年: 2020年04月 
JST資料番号: W1879A  ISSN: 0038-0768  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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主な温室効果ガスであるメタン(CH4)の湛水水田土壌からの放出は,日本では一般的な水管理法である夏の断続的排水法の導入により抑制される。しかし,このような方法は,寒冷気候により生じる米穀粒の予想される減収を回避するために,日本の北部地域である北海道では広範には実施されていない。従って,メタンガスの放出とイネの穀粒収量に対する断続的排水の影響については,北海道では総合的調査は実施されていなかった。本研究では,日本の他の地域と同じく北海道でメタンガスの放出の低下が見られるかどうかを明らかにする目的で,3年間の圃場試験を実施して,メタンガスおよび酸化二窒素(N2O)のフラックスおよびイネの子実収量を測定した。2種類の土壌型[軽粘土(LiC)と重粘土(HC)の構造物]および2種類の水管理法[連続的湛水灌漑(CF)と断続的排水(ID)]の4種類の実験を行って,2016~2018年までのイネの栽培期間を通してメタンガスと酸化二窒素のフラックスを測定した。2016年のメタンガスの累積放出量は顕著に低く,これは前の年には土壌の湛水がなかったかまたは作物の栽培を行わなかったことによる,初期の土壌中のメタン生成菌の個体群が少なかったことを示唆し,本結果は,水田-畑作物の輪作の導入により,メタンガス放出の低下が可能であることを意味した。ID-LiC条件とID-HC条件での累積のメタンガスの放出量はCF-LiC条件とCF-HC条件よりもそれぞれ21~91%低かったが,累積の酸化二窒素の放出量は異なる水管理条件では有意差はなかった。断続的排水によるメタンガス放出の削減は,夏の12日間に最初の排水という比較的長い期間行った2018年において最大であった。良好に形成された米粒の割合は2018年の断続的排水では低かったが,米粒の収量は3年間にわたる異なる水管理法の間では有意差はなかった。これらの結果は,北海道での断続的排水によりイネの穀粒収量を低下しないで,水田からのメタンガスの放出を低減できることを示唆した。特に,夏における長期間の最初の排水は,メタンガスの放出を顕著に下げることが期待された。Please refer to the publisher for the copyright holders. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
分類
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農業土木  ,  土壌物理  ,  稲作  ,  環境問題 
タイトルに関連する用語 (5件):
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