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J-GLOBAL ID:202002258990680389   整理番号:20A2547824

貯水池下流河川の水質分析で検出されるアルミニウムの起源に関する一考察

著者 (3件):
資料名:
号: 410  ページ: 80-84  発行年: 2020年11月05日 
JST資料番号: F0057A  ISSN: 0386-2895  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本州中央部A川の流域では,2000年代からアユの漁獲量が大きく減少している。河川水の水質分析を行ったところ,魚類に対する毒性が強いアルミニウムが高濃度で検出された。しかしながらアルミニウムの濃度と濁度の相関分析,濁水をろ過後に行ったアルミニウムの濃度分析,濁水粒子のX線回折分析の結果から,A川の河川水から検出されるアルミニウムは,濁水粒子に含まれる粘土鉱物の主要部分を占める緑泥石と雲母鉱物が,広く用いられている水質分析方法であるJIS K 0102の過程で添加される酸に溶解して生成した人為的なものであると考えられた。これらの粘土鉱物は,通常の河川流域で想定される,酸性雨の影響を受けた土壌水や貯水池底層の貧酸素環境の水素イオン濃度では溶解しないと考えられることから,アルミニウムはA川において魚類に悪影響を及ぼしていないことが示唆された。(著者抄録)
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分類 (2件):
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河川汚濁  ,  水質調査測定一般 
引用文献 (16件):
  • 高貝慶隆 (2016) 裏磐梯五色沼湖沼群の青色色彩とナノコロイド粒子との関わり. 塘忠顕 編. 裏磐梯・猪苗代地域の環境学. pp.63-77. 福島民報社, 福島.
  • 越川昌美・高松武次郎 (2004) 土壌-河川-湖沼系におけるアルミニウムの動態と化学. 地球環境, 9(1): 83-91.
  • 西村定一 (1997) ”淡水魚と酸性環境”. 中央水研ニュース (17). 中央水産研究所. 水産庁. (オンライン), 〈http://nrifs.fra.affrc.go.jp/news/news17/nishimura.htm> (2015年12月3日参照)
  • 日本水産資源保護協会 (2005) 水産用水基準 (2005年版). 同協会. <http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/123659.pdf> (2016年1月8日参照)
  • 日本粘土学会編 (2009) 粘土ハンドブック (第三版).技報堂, 東京.
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