抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成30年7月豪雨により,広島から呉間においてはJR呉線や広島呉道路の長期通行止により地域の公共交通にも大きな影響が発生した。豪雨災害発生後は代行バス輸送が運行され公共交通手段は確保されたものの,渋滞する国道を運行するバス路線には深刻な渋滞が発生しバスの所要時間が読めなかったため,バスの運行ダイヤが明示されない状態であった。そのため,公共交通利用者にとっては炎天下で長時間バスを待つなどの対応を強いられた。この状況に対応し,利用者にとってストレスの低い公共交通利用環境を提供するため,筆者らは災害時の緊急輸送体系に適応したバスロケーションシステムの緊急開発を行い実装した。具体的には,全国から数多くのバス事業者により,多様なバス車両にも適応できるように配慮し,加えて方向別の表示や分かりやすさに配慮したシステムとなるようにした。このシステムを実質1週間程度で開発し,実際に運用を行った。このシステムで提供されたサービスは大きなトラブルはなく利用者からも評価が高く,当初の予定よりも延長して運用を行った。(著者抄録)