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J-GLOBAL ID：202002259900668570   整理番号：20A0840960

ダイズ品種里のほほえみの関東南部での栽培に関する研究

Study on the Cultivation of Soybean Cultivar, “Satonohohoemi” in South Kanto

著者 (7件)： 磯部勝孝 (日本大学生物資源科学部) ,  鈴木大輔 (日本大学生物資源科学部) ,  賀来はるか (日本大学生物資源科学部) ,  加賀亮之介 (日本大学生物資源科学部) ,  成田啓人 (日本大学生物資源科学部) ,  小野翼 (日本大学生物資源科学部) ,  肥後昌男 (日本大学生物資源科学部)
資料名： 日本作物学会紀事  (Japanese Journal of Crop Science)
巻： 89  号： 1  ページ： 8-15(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： G0811A  ISSN： 0011-1848  CODEN： NISAAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダイズ品種里のほほえみが関東南部でも栽培可能か検討するため,最適な播種期と栽植密度について調査し,さらに東日本で栽培されている主な品種と生育,収量の違いを比較した.里のほほえみは6月に播種しても7月に播種しても子実収量や子実タンパク質含有率はほとんど変わらなかった.7月播種で子実収量が低下しない要因のひとつは6月播種に比べ7月播種で1莢粒数と1節当たりの莢数が増加することが挙げられる.また,7月播種では1 m²当たり11.1個体と22.2個体の栽植密度では子実収量や子実タンパク質含有率に差がなかった.莢先熟は7月播種ではほとんど発生しなかったが,6月播種では2017年の栽培で多くの個体で発生した.これらのことから,関東南部で里のほほえみを栽培するには7月播種で1 m²当たり11.1個体の栽植密度にするのがよいと考えられた.里のほほえみはエンレイ,タチナガハ,あやこがね等の品種に比べ主茎の直径が太く,最下着莢節位高が高く,莢先熟の発生も少ないことが明らかになった.さらに,供試した品種と同等かそれ以上の子実収量と子実タンパク質含有率を示したことから,関東南部でも栽培可能な品種であると考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *ダイズ ,  *栽培管理 ,  *栽植密度 ,  *品種差 ,  作物収量 ,  植物成長 ,  播種 ,  種子タンパク質 ,  豆莢 ,  関東地方 ,  栽培品種
準シソーラス用語： エンレイ ,  タチナガハ ,  子実収量 ,  播種期 ,  *里のほほえみ

著者キーワード (8件)： 関東南部 ,  里のほほえみ ,  莢先熟 ,  子実収量 ,  Delayed stem senescence ,  Satonohohoemi ,  Seed yield ,  South Kanto

分類 (1件)： 豆類  (FC03035U)

引用文献 (27件)：

• 青沼伸一・永島宏慧・篠崎敦 2012.大豆新奨励(認定)品種「里のほほえみ」の特性.栃木県農業試験場研究成果集 30:9-10.
• 浅沼興一郎・奥村美智夫 1991.ダイズの乾物生産と子実生産に及ぼす播種期の影響.日作紀 60:484-489.
• 古屋忠彦・梅崎輝尚 1993.ダイズ個体における成熟整合性の簡易判定法.日作紀 62:126-127.
• 藤田与一・川上修 2015.ダイズ有望品種「里のほほえみ」の異なる栽培条件による生育特性.日本作物学会第 240 回講演会要旨集:75.
• 池尻明彦・高橋肇 2016.ダイズ品種「サチユタカ」は 7 月上旬に播種しても 6 月中旬に播種したものに比べて百粒重が重く収穫指数が高くなること減収しない.日作紀 85:10-15.

タイトルに関連する用語 (4件)： ダイズ ,  品種 ,  栽培 ,  研究