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J-GLOBAL ID：202002260176716244   整理番号：20A2610961

潮解性塩の存在が乾湿繰返しにより形成した鉄さびの腐食抵抗に与える影響

Effect of Deliquescent Salt on Corrosion Resistance of Steel Rust Formed by Repeated Wet and Dry Cycle

著者 (4件)： 齊藤亮介 (清水建設 技研) ,  高谷哲 (京大 大学院工学研究科) ,  羽村陽平 (島津テクノリサーチ) ,  左藤眞市 (大阪産業技術研)
資料名： コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集(CD-ROM)  (Proceedings of the Concrete Structure Scenarios, JSMS (CD-ROM))
巻： 20  ページ： ROMBUNNO.25  発行年： 2020年10月 
JST資料番号： L6941B  ISSN： 2434-7396  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,NaClとMgCl₂の存在下で鋼材に乾湿繰り返しを与えて生じたさび層の腐食抵抗評価とラマン分光法による腐食生成物の定性分析を行ったほか,各種の環境に存置したモルタル内部の湿度変化を取得した.その結果,潮解性塩の存在下で形成した鉄さびの腐食抵抗については,NaClに比べて低い領域の相対湿度においても潮解を生じるMgCl₂の存在下の方がさび層の腐食抵抗は高くなることを示した.モルタル内部の湿度変化については,水セメント比が大きいほど乾燥の初期においては湿度が高い状態が保たれるが,長期になると内部の乾燥が進むことなどを示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *鉄筋コンクリート ,  塩害 ,  金属腐食 ,  *さび ,  *耐食性 ,  腐食試験 ,  乾湿繰返し試験 ,  相対湿度 ,  定性分析 ,  Raman分光法 ,  機器分析 ,  電気化学インピーダンス ,  塩化ナトリウム ,  塩化マグネシウム ,  鉄筋
準シソーラス用語： 交流インピーダンス法 ,  電気化学的測定 ,  *保護性さび

分類 (2件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  腐食  (WB03030B)

引用文献 (5件)：

• 細矢雄司ほか:炭素鋼の腐食速度と海塩を含む水膜の厚さの関係,Zairyo-to-Kankyo,54,pp.391-395,2005.
• 濱幸雄ほか:寒冷環境下に曝露したコンクリート内部の温湿度変化と等価積算温度,コンクリート年次大会論文集,Vol.29,No.1,pp.819-824,2007.
• 高谷哲ほか:軍艦島(端島)における鉄筋腐食の進展メカニズム,第17回コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム, pp.19-24,2017.
• 山崎正八郎:さび発生のメカニズム,色材,49巻,11号,pp.659-668,1976.
• 長谷川拓哉ほか:各種表面仕上材を施したコンクリート表層の温度推定に関する基礎的検討, コンクリート工学年次論文集,Vol.24,No.1, pp.699-704,2002.

タイトルに関連する用語 (3件)： 潮解 ,  塩 ,  腐食抵抗