抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マツノザイセンチュウ(以下,線虫)はアイソレイト間で病原力が異なることが知られているが,その要因は不明である。本研究では,アイソレイト間の病原力の差異を決定づける要因の解明に向けて,異なる病原力を示すアイソレイトの病原力および樹体内における増殖力について評価した。二年生クロマツ実生に強病原力アイソレイトKa4と弱病原力候補アイソレイト貝津2を接種し,病徴進展の評価と樹体内における線虫頭数の測定を行なったところ,病徴進展については,貝津2において発病した個体は少ない傾向にあった。樹体内における線虫頭数については,Ka4は接種後14日目に爆発的に増殖した一方で,貝津2は接種後21日目まで緩やかに増殖する傾向にあった。以上のことから,樹体内における線虫の増殖力にはアイソレイトの病原力の違いが影響している可能性が考えられた。(著者抄録)