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J-GLOBAL ID:202002261044389936   整理番号:20A2811466

キタネグサレセンチュウによるセンリョウ根腐線虫病(新称)

First Report of Root Lesion Caused by Pratylenchus penetrans on Sarcandra glabra in Japan
著者 (10件):
資料名:
号: 67  ページ: 84-86  発行年: 2020年12月01日 
JST資料番号: F0760A  ISSN: 1347-1899  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2017年4月に茨城県神栖市須田のセンリョウ10~15年生樹において,葉色が黄色を呈し,根には黒変や表面の腐敗が生じる未報告の障害が発生し,採取した被害株の根から多数のネグサレセンチュウが分離された。分離されたネグサレセンチュウをキャロットディスク法により増殖し,無症状のセンリョウ苗に接種したところ,根の黒変症状が再現された。被害株の根から分離された線虫は,体長439~600μm,V値81(最小~最大:79~85),口針長15μm(最小~最大:14~16μm),尾部形態は丸みを帯び,唇部体環数は3,痕跡化した卵巣は確認されなかった。分離された線虫の28S rDNA D2/D3領域の塩基配列は,キタネグサレセンチュウPratylenchus penetrans(Cobb)Filipjev&Schuurmans Stekhovenと100%の相同性を示した。さらに,前記接種苗の根の黒変部位から分離された線虫も同様にキタネグサレセンチュウと同定されたことから,本症状はキタネグサレセンチュウにより引き起こされることが明らかとなった。これまでキタネグサレセンチュウによるセンリョウの加害は報告がないことから,本種によるセンリョウの病害をセンリョウ根腐線虫病(Root lesion)と命名することを提案する。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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花き・花木  ,  線虫による植物被害 
引用文献 (12件):
  • 荒木雅昭 (2014) 線虫学実験 (水久保隆之・二井一禎編). 京都大学学術出版会, 京都. pp. 2-6.
  • Bearmann, G. (1917) Larven in Erdproben. Geneesk. Tijdschr. Ned-Indie. 57: 131-137.
  • De Ley, R. et al. (2005) Biol. Sci. 360: 1945-1958.
  • 萩谷俊一 (1975) 関東東山病害虫研究会報 22: 135. (講要)
  • 茨城県農業総合センター鹿島地帯特産指導所 (2019) センリョウの輸出を見据えた輸送および病害虫対策技術マニュアル. 茨城県. https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/katoku/gaiyo/index.html, (参照 2020-7-6).
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