文献

J-GLOBAL ID：202002261654540956   整理番号：20A0346820

会計とAIの親和性-自動化の先にあるもの-

著者 (1件)： 中溝晃介 (松山大 経営)
資料名： Business Insight  (Business Insight)
号： 108  ページ： 2-7  発行年： 2020年01月20日 
JST資料番号： L4431A  ISSN： 0919-4118  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・会計処理に焦点を当て,どのような作業がAIによって自動化されるのかを解説。
・ここでAI化とは,「弱いAI(意思を持つ強いAIではなく,限定された場面で作業の自動化を実現させる)」を備えたコンピュータによる作業の自動化。
・AI化の一層の進展を妨げている問題にデータの文脈依存性があるが,文脈によって意味するところが変化するものが多い会計数値。
・各種決算書の記載場所や勘定科目に関する内容を統一することは会計制度の考え方に反するため,決算書のファイル形式のデータ標準であるXBRL形式が登場。
・ArnoldとSuttonは,利用者の知識習得と能力向上に結び付くようなAI化を目ざすべきで,現在のAI化では技術の支配と能力低下の懸念があると指摘。
・AIがAIを開発する特異点が問題なのではなく,人が自ら開発したAIによって考えることをやめることは問題。

シソーラス用語： *会計 ,  *人工知能 ,  *自動化 ,  標準 ,  データ ,  XML【マークアップ言語】 ,  依存性 ,  データフォーマット
準シソーラス用語： *AI【人工知能】 ,  XBRL ,  データ標準 ,  ファイル形式 ,  *会計処理 ,  財務データ ,  文脈依存性

分類 (2件)： 原価管理一般  (KA05010E) ,  人工知能  (JE08000Z)

引用文献 (4件)：

• Arnold, V. and Sutton, S. G. (1998), ′′The Theory of Technology Dominance: Understanding the Impact of Intelligent Decisions Aids on Decision Makers' Judgments,′′ Advances in Accounting Behavioral Research, Vol.1, pp.175-194.
• Frey, C. B. and Osborne, M. A. (2017), ′′The future of employment: How susceptible are jobs to computerization?,′′ Technological Forecasting and Social Change, Vol.114, pp.254-280.
• Sutton, S. G., Arnold, V. and Holt, M. (2018), ′′How Much Automation Is Too Much? Keeping the Human Relevant in Knowledge Work,′′ Journal of Emerging Technologies in Accounting, Vol.15, No.2, pp.15-25.
• 松尾 豊(2015),『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』KADOKAWA。

タイトルに関連する用語 (5件)： 会計 ,  AI ,  親和性 ,  自動化 ,  先