抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2016年より実用化された産業用マルチコプター(以下農業用ドローン)の薬剤散布は,急速に普及している。農業用ドローンの特徴である軽量で簡便に運用できる点を利用し,殺虫殺菌剤のみならず水稲除草剤散布においても利用面積が拡大している。国内で販売されている水稲除草剤では,農業用ドローンを含む無人航空機での散布が可能な薬剤の登録も多いが,なかでも高い除草効果が見込める粒剤の散布の利用が大半を占めている。高濃度自己拡散型の入水後土壌処理除草剤であるイプフェンカルパゾン・イマゾスルフロン・ベンゾビシクロン粒剤(以下ツルギ250粒剤,日本農薬(株))のドローン散布を行うにあたり,適正な飛行方法と効率性を向上させるため,DJI社製農業ドローンMG-1S Advancedの粒剤散布装置GS-110を用い現地実証を試みた。実証の結果,ヒエ,ホタルイ等に対して十分な除草効果が得られることを確認した。水稲稲作経営における農業用ドローンでの除草剤散布の必要性は今後増々拡大していくのは必然と見られ,今後は実施圃場の登録による自動航行とのマッチングにより更なる省力を図ることで,生産者の規模拡大,安定経営に寄与していきたいと考えている。(著者抄録)