文献
J-GLOBAL ID:202002261838144885   整理番号:20A0888536

KPZ普遍クラス-厳密解と実験が奏でる非平衡のスケーリング則-

著者 (1件):
資料名:
巻:号:ページ: ROMBUNNO.081205 (WEB ONLY)  発行年: 2020年02月 
JST資料番号: U0316A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
降り積もる雪に心躍る経験は,多くの方がお持ちだと思います。実験系の方は,蒸着装置をお使いかもしれません。wet系生物実験なら,バクテリアコロニーを目にする機会があるでしょう。これらはみな,粒子や細胞からなる領域が成長していく非平衡過程です。何となく似ているだけに思える,こうした現象たちが,実は深遠な普遍的法則で繋がっているとしたら?それが成長過程だけでなく,他の非平衡多体問題,さらに純粋数学にまで関わっていたら?これが本講義ノートのテーマ,KPZ普遍クラスの面白さの一片です。成長には,ゆらぎが伴うことが珍しくありません。このとき,多くの場合に,成長領域の界面には臨界現象のようなスケーリング則(ただし,その非平衡版)が現れます。Kardar-Parisi-Zhang(KPZ)普遍クラスは,中でも最も重要とされるクラスです。非線形な非平衡多体問題ゆえ,厳密に解けないと思われてきましたが,1次元系に対しては,2000年,常識が覆りました。それから約20年,KPZは,ポリマー模型,交通流,ボース多体系,ランダム行列,組合せ論,確率論など,様々な話題と関わりながら進展を続け,実験的検証もなされました。本講義ノートでは,成長界面,特にKPZの非平衡スケーリング則について,基礎から現代的展開までの概略を扱います。数理的側面より,物理としての結果や直感を重視しつつ,何が驚きか,何が謎として残されているかも手短に言及します。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
統計力学一般,多体問題 
引用文献 (42件):
  • M. Kardar, G. Parisi, and Y.-C. Zhang, Phys. Rev. Lett. 56, 889 (1986).
  • R. A. L. Almeida et al., Phys. Rev. B 89, 045309 (2014).
  • P. J. Yunker et al., Nature 476, 308 (2011); Phys. Rev. Lett. 110, 035501 (2013).
  • M. A. C. Huergo et al., Phys. Rev. E 85, 011918 (2012).
  • J. Maunuksela et al., Phys. Rev. Lett. 79, 1515 (1997); M. Myllys et al., Phys. Rev. E 64, 036101 (2001).
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る