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J-GLOBAL ID：202002262506914394   整理番号：20A2684397

熱処理条件および無水マレイン酸の添加が野外耐久性に及ぼす影響

著者 (6件)： 岩本頼子 (奈良県森林技術セ) ,  酒井温子 (奈良県森林技術セ) ,  増田勝則 (奈良県森林技術セ) ,  増田勝則 (奈良県 県土マネジメント部) ,  伊藤貴文 (奈良県森林技術セ) ,  伊藤貴文 (京都府大)
資料名： 奈良県森林技術センター研究報告  (Bulletin of the Nara Forest Research Institute)
号： 49  ページ： 43-49  発行年： 2020年07月31日 
JST資料番号： Z0704A  ISSN： 1345-9864  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 減圧条件下での熱処理木材とMA処理木材,ならびに,窒素雰囲気下での熱処理木材について,JIS K1571:2010に準拠した野外防腐性能試験を,奈良県森林技術センター明日香実験林において実施した。無処理杭,減圧条件下での180°C処理杭は,2.1~2.6年で耐用年数を迎えたが,窒素雰囲気下での180°C処理杭の耐用年数は4.5年であり,処理槽内の雰囲気の違いにより,熱処理木材の耐朽性に差が生じることが確認された。また,減圧条件下で,処理温度を180°C一定としてMAを添加して処理した場合,地際部の耐用年数は7.8年~10.3年となり,JIS K1571:2010に定める防腐性能基準(耐朽比3)を満たすと判定された。一方,窒素雰囲気下で,処理温度を180°Cより高めて熱処理した場合,200°C処理では地際部の耐用年数が6.3年となり防腐性能基準(耐朽比3)を満たした。さらに,220°C,240°C処理では16年経過時においても耐用年数に至らず,処理温度によって,防腐性能に大きな差があることが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *スギ材 ,  処理木材 ,  *耐久性 ,  木材性質 ,  木材腐朽 ,  耐用年数 ,  *木杭 ,  *防腐処理 ,  酸素複素環化合物 ,  脂肪族カルボン酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  カルボン酸無水物 ,  ジカルボン酸
準シソーラス用語： 熱処理木材 ,  耐朽性

分類 (2件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z) ,  製材・加工  (FF05032S)

物質索引 (1件)： 無水マレイン酸

タイトルに関連する用語 (3件)： 熱処理条件 ,  無水マレイン酸 ,  野外