抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・蜘蛛糸は比較的広い角度で色,角度を変えても急激な色が変化はなく,プリズム効果による分光とは考えにくく,蜘蛛の糸が細いことに由来する干渉でもないことが判明。
・どのような仕組みで蜘蛛の糸が虹色に輝くのかをガラスの傷の虹色も併せて,原因を確認し,調査。
・蜘蛛の巣をスライド枠に採取し,顕微鏡観察したところ,糸の長手方向にほぼ等間隔に数珠状に粒が並んでいることが判明。
・レーザ光を蜘蛛の糸に照射して散乱される方向と強さを確認し,光の干渉計算を行い,蜘蛛の糸が虹色に見える仕組みについて考察。
・蜘蛛の糸に見られる数珠状の疑似周期的構造による干渉で,蜘蛛の糸に見られる虹色が再現できるかを計算で確認。
・ガラスの傷は蜘蛛の糸より場所ごとの構造が不規則なため,傷の長手方向に色の変化を観測すると推測。
・蜘蛛の糸が虹色に輝くのは糸に並んだ粒がほぼ等間隔に並び,各粒で太陽光がごく限られた狭い範囲に散乱されることが主な原因で,干渉光に波長による強度の大小が発生し,薄く色ずいて見えると推測。