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J-GLOBAL ID：202002263015858259   整理番号：20A0119677

電子スピン分極の空間映像化による光エネルギー変換機構の解明:不均一太陽電池薄膜への挑戦

Electron Spin Polarization Imaging Method Applied for Elucidating Photon-to-Energy Conversion Mechanism in Organic Thin Film Solar Cells

著者 (1件)： 小堀康博 (神戸大 分子フォトサイエンス研究セ)
資料名： 光化学  (Photochemistry)
巻： 50  号： 3  ページ： 177-184  発行年： 2019年12月20日 
JST資料番号： L1031A  ISSN： 0913-4689  CODEN： KOKAEQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 効率的な光子からエネルギーへの変換システムの開発のためには,光誘起電荷発生機構の解明が重要であるにもかかわらず,有機太陽電池の光活性層における蛋白質複合体及び電子ドナー-アクセプタ領域間のバルクヘテロ接合界面における不均一分子環境に対して,光誘起初期電荷分離(CS)状態における分子構造,電子結合及び電荷移動度を特性化することは非常に困難であった。時間分解電子常磁性共鳴(TREPR)法を用いて,光誘起CS状態のいくつかの電子スピン分極(ESP)を,異なる幾何構造,スピン相関ラジカル対の電子結合として,異方性磁気相互作用の決定と抽出により特性化した。ESPを空間方向にマッピングする新しいツールは,いくつかの核運動が,CS状態の構造およびそれらの光誘起一次過程に対する移動度にどのように寄与するかを理解するために重要であることがわかった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *太陽電池 ,  タンパク質複合体 ,  ドナー-アクセプタ対 ,  電荷分離 ,  時間分解分光法 ,  *ESR【磁気共鳴】 ,  *スピン分極 ,  エネルギー変換効率 ,  *エネルギー変換 ,  活性層 ,  半導体接合 ,  キャリア移動度 ,  分子構造 ,  電子構造 ,  光ポンピング ,  異方性 ,  空間分布 ,  遠距離相互作用 ,  分子振動 ,  フォノン ,  相互作用 ,  磁気相互作用 ,  *電子スピン分極 ,  薄膜太陽電池 ,  *有機太陽電池
準シソーラス用語： 有機薄膜太陽電池

分類 (2件)： 太陽電池  (NC03084O) ,  有機化合物のEPR  (BM07024U)

引用文献 (61件)：

• Y. Kim, S. Cook, S. M. Tuladhar, S. A. Choulis, J. Nelson, J. R. Durrant, D. D. C. Bradley, M. Giles, I. Mcculloch, C. S. Ha and M. Ree, Nat. Mater., 5, 197 (2006).
• T. M. Clarke and J. R. Durrant, Chem. Rev., 110, 6736 (2010).
• T. S. Ripolles, A. Guerrero and G. Garcia-Belmonte, Appl. Phys. Lett., 103, 243306 (2013).
• T. Tachikawa, I. Karimata and Y. Kobori, J. Phys. Chem. Lett., 6, 3195 (2015).
• S. Mizutani, I. Karimata, L. An, T. Sato, Y. Kobori, H. Onishi and T. Tachikawa, J. Phys. Chem. C, 123, 12592 (2019).

タイトルに関連する用語 (6件)： 電子スピン分極 ,  映像 ,  光エネルギー変換 ,  不均一 ,  太陽電池 ,  薄膜