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J-GLOBAL ID：202002263179929622   整理番号：20A0801901

年縞環境史学の新地平 藻琴湖(北海道)年縞堆積物にみる環境史

Environmental History on varve sediment in Lagoon Mokoto, Hokkaido

著者 (5件)： 香月興太 (島根大 エスチュアリー研究セ) ,  瀬戸浩二 (島根大 エスチュアリー研究セ) ,  高田裕行 (釜山国大) ,  辻本彰 (島根大 教育) ,  園田武 (東京農大 生物産業)
資料名： 環境考古学と富士山  (Environmental Archaeology and Mt. Fuji)
号： 4  ページ： 66-75  発行年： 2020年03月25日 
JST資料番号： F2015A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道東部(道東)の開拓が本格化して100年が経ち,その間道東の湖沼環境は周辺土地利用の変化にあわせて激しく変動してきた。道東の海跡湖は水産資源の宝庫でその環境や生態系の維持管理は重要な課題であるため,生態系の移り変わりとその変動要因の把握は欠かすことが出来ない。道東の小型海跡湖である藻琴湖は湖底に年縞とよばれる縞状堆積物が堆積しているため,各年縞に含まれる微化石や元素組成を調べることで,過去の水環境や生態系の変遷を年単位で復元することができる。本稿では開拓記録と対比することで,海跡湖の集水域における人間活動と海跡湖の生態系の関係を明らかにしており,道東の開拓後に藻琴湖が段階的に富栄養化していく過程とその要因を解説している。また,人為的な影響が少ない期間の微化石記録を元に,本来藻琴湖の生態系がもつ自然環境下での周期的な変化についても解説を行った。(著者抄録)

シソーラス用語： 湖沼 ,  *北海道 ,  *湖沼堆積物 ,  富栄養化 ,  生態系 ,  珪藻類 ,  土地利用 ,  *完新世 ,  微化石 ,  *古環境
準シソーラス用語： 藻琴湖 ,  *年縞堆積物

分類 (1件)： 第四紀  (DE02070C)

引用文献 (15件)：

• 網走湖環境保全対策推進協議会 2004 「網走川水系網走川 水環境改善緊急行動計画 (清流ルネッサンス 1)」 国土交通省北海道開発部網走開発建設部、 51頁。
• Foukal, P., Fröhlich, C., Spruit, H., Wigley, T.M.L. 2006. Variations in solar luminosity and their effect on the Earth's climate. Nature 443: pp.161-166.
• 福沢仁之 1995 「天然の「時計」・「環境変動検出計」としての湖沼の年縞堆積物」『第四紀研究』 (34)、 135-149頁。
• Goodman, J.L., Moore, K.A., Dennison, W.C. 1995. Photosynthetic responses of eelgrass (Zostera marina L.) to light and sediment sulfide in a shallow barrier island lagoon. Aquat. Bot. 50, pp.37-47.
• Hada, Y. 1940. Hydrographical observations and plankton studies of some brackish water lakes on the Okhotsk Sea coast of Hokkaido in winter. Trans. Sapporo Nat. Hist. Soc. 16: pp.147-174.

タイトルに関連する用語 (4件)： 年縞 ,  環境史 ,  北海道 ,  年縞堆積物