抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の対象海域であるベーリング海北部のアナディール湾は,冬季に海氷が生成され,栄養塩が豊富な水がプールしている海域である。本研究は,このアナディール水の形成に寄与すると考えられており,海氷生成時に排出される高塩分の高密度陸棚水の存在の有無を,夏季航海で得られた酸素安定同位体比をもとに調査した。周辺海域の水塊は,従来から知られている塩分と酸素安定同位体比の線形関係を示していたが,湾内の水塊の一部は線形関係から高塩分側にずれる傾向を示していた。この塩分偏差から見積もられる海氷生産量は,人工衛星や気象再解析を用いて独立に推定した海氷生産量と概ね一致し,結果の妥当性を示していた。(著者抄録)