抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生物生産の高いベーリング・チャクチ海陸棚域は,近年の海氷面積の減少や春季の海氷後退の早期化が著しく,特に2018年は記録的な年であった。本研究はベーリング海峡に設置した係留系などを用いて,近年の海氷後退と春季植物プランクトンブルームの関係を調査した。2018年は海氷後退が早かったものの,春季のブルームが遅かった。海氷後退直後に起きる氷縁ブルームではなく開放水面ブルームであったと考えられる。海氷の早期後退は,例年より西に位置したアリューシャン低気圧の南風が海氷の張り出しを抑制したことが原因だと考えられる。本研究は早期海氷後退による開放水面ブルームの北方化を,ベーリング海峡で初めて指摘した。(著者抄録)