抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水稲の移植作業は,移植時に落水状態にして目印となるマーカー跡を田面につけて行うのが一般的である.そのため,移植前に落水作業を伴うことが多いが,落水される代かき水には,窒素やリン酸,懸濁物質(SS)等が含まれており,秋田県の八郎潟干拓地から排出される代かき水は八郎湖の水質の富栄養化の一因となっている(近藤2010).一方,近年普及しつつあるRTKGNSS(干渉測位全地球航法衛星システム)による自動操舵装置を利用することでマーカーが不要となるため,無落水移植が可能となり環境負荷軽減が期待される.また,無落水移植では,代かき後から湛水状態を保つため田面水が温められて移植後の生育が促進されたり,ほ場の還元が進み生育が抑制されるなど,水稲生育に影響を及ぼす可能性も考えられる.そこで,八郎潟干拓地にある収量水準の高い大潟村(農林水産省生産流通消費統計課2018)で無落水移植が水稲の生育や収量に与える影響を明らかにし,有効性を検討した.(著者抄録)