抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,ウェブ検索を通して信頼できる情報を獲得するために必要な行動に対する心がけを検証態度と定義し,検証態度に影響を与える要因と,検証態度と実際のウェブ検索行動との関係について分析する.まず,オンラインアンケート調査により,検証態度がウェブ情報の信じやすさや個人の思考特性,学歴,検索専門性とどのような関係にあるかを分析した.さらに,アンケート調査参加者のウェブ検索クエリログを分析することで,検証態度とふだんのウェブ検索行動との関係を分析する.1,491名のアンケート結果およびクエリログを分析した結果,(i)思考特性の1つであるNeed for Cognition(NFC),学歴,検索専門性は検証態度と正の相関関係があること,(ii)検証態度の高い検索ユーザは,そうでないユーザと比べて1位の検索結果をクリックする割合が低いこと,(iii)検証態度の高い検索ユーザほど,そうでないユーザと比べて“証拠”や“本当”といった,物事を検証するために用いられると考えられる語を含んだクエリを投入する検索セッションの割合が多いことなどが分かった.(著者抄録)