抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
トロポニンは心臓虚血のマーカーであり,脳卒中患者の約30%で上昇する。急性脳卒中コード中のトロポニンの上昇が心臓塞栓源と関連するかどうかを検討した。2014年7月から2018年3月までの急性脳卒中に対して評価された患者の遡及的チャートレビューを行った。本研究に含まれた患者は,すべて静脈内アルテプラーゼを与えられ,急性脳卒中の間にトロポニンに対して採血され,入院中の神経画像診断に関する新しい脳卒中の確認があった。透析または糸球体ろ過率が40ml/分以下の患者は,最初の検査室評価において除外された。脳卒中病因は,急性脳卒中治療基準におけるOrg10172の試行に従って,非心臓塞栓症(NCE)と心塞栓症(CE)に分類された。NCE群をトロポニン濃度に関してCE群と比較した。トロポニンは,カットオフポイントが5ng/ml以上または等しい場合に,二分位のカテゴリー変数とみなされた。144人の患者は,包含基準を満たした。著者らのコホートにおいて,CE群における患者の40.74%は,NCE群における12.22%と比較して,0.05ng/mL以上のトロポニンレベルを有した。脳卒中コードの間に得られたトロポニンレベルは,心臓塞栓性と非心塞栓性脳卒中の間で有意差を示した(OR,4.94;95%CI,2.15~1135;P<0.001)。脳卒中コードの間に得られた0.05ng/ml以上のトロポニンレベルは,CEとNCE脳卒中の間に有意差を示した。この知見は,臨床検査に対する意味を持つ可能性があり,0.05ng/mL以上の入院トロポニン濃度を有する患者は,心臓塞栓源を探すためのさらなる臨床研究を必要とする可能性がある。0.05ng/ml以上のトロポニン濃度は,このような源が初期評価において同定されない場合に,心臓塞栓源に対するより徹底的な探索を促す可能性がある。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】