抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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浅間-前掛火山の軽石噴火によって形成された軽石層の高分解能層序を,多数のトレンチ調査によって明らかにされる。各軽石層の軽石クラストの主要元素化学組成をXRFにより分析した。第I活動期と第II活動期の軽石はAl
2O
3に富み,CaO含有量に乏しく,両者共化学的風化作用を被っていることを示唆した。化学的風化作用の認められない,高MgO含有量を有する第III活動期の軽石クラストは,FeO
*及びMnO含有量も高く,TiO
2,P
2O
5,Na
2O含有量に乏しい。第I活動期と第II活動期の軽石も同様の傾向を示す。AS22からAS15の大部分の軽石のSiO
2含有量は60wt%以下で,苦鉄質安山岩であり,As13からAs1のそれらは60wt%以上で,珪長質安山岩からデーサイトである。各軽石層の軽石のMg
58は,時間とともに増加と減少を繰り返すが,全体として時間とともに増加するように見える。それは,珪長質端成分マグマで充填されたマグマ溜りに供給された苦鉄質端成分マグマのMgO含有量が時間とともに変化することを意味する。(翻訳著者抄録)