H3K27me3はホヤの後期胚生殖系列細胞における姉妹系列体細胞遺伝子発現を抑制する【JST・京大機械翻訳】

Zheng Tao; Nakamoto Ayaki; Kumano Gaku

文献

J-GLOBAL ID：202002269959443870 整理番号：20A0786754

H3K27me3はホヤの後期胚生殖系列細胞における姉妹系列体細胞遺伝子発現を抑制する【JST・京大機械翻訳】

H3K27me3 suppresses sister-lineage somatic gene expression in late embryonic germline cells of the ascidian, Halocynthia roretzi

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資料名：
巻： 460 号： 2 ページ： 200-214 発行年： 2020年
JST資料番号： C0522A ISSN： 0012-1606 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

体細胞分化プログラムからの生殖系列の保護は生殖細胞発生に重要である。多くの動物において,生殖系列発生は母性遺伝性生殖細胞質に依存しており,特に胚発生の初期段階におけるそのような保護は,Caenorhabditis elegansのPIE-1,Drosophila melanogasterのPgcおよびホヤのPemのような母性的に局在する全体的転写抑制因子により達成される。しかしながら,接合子遺伝子発現は,最終的に後の生殖細胞系細胞で始まり,体細胞遺伝子発現が転写活性細胞における抑制下で選択的に維持される機構は,あまり理解されていない。ホヤ種Halocynthia oretziを用いることにより,抑制的転写関連クロマチン標識であるH3K27me3が,Pem蛋白質レベルと転写抑制への寄与が減少すると64細胞段階で始まる生殖細胞に富むことを見出した。興味あることに,Pemノックダウンと一緒にH3K27me3の阻害は,筋肉発生遺伝子筋アクチン(MA4)とSnailの生殖細胞系細胞,および110細胞期における脊索遺伝子Brachyury,神経索マーカーETR-1および心臓前駆体遺伝子Mespなどの他の組織特異的遺伝子ではない,Clone22(全ての体細胞で発現される)の異所性発現を生じたが,神経索マーカーETR-1および心臓前駆体遺伝子Mespのような他の組織特異的遺伝子では生じなかった。重要なことに,これらの異所性に発現した遺伝子は,生殖系列から分離された最後の体細胞系譜である生殖系列姉妹細胞(B7.5)において正常に発現されている。また,MA4の異所性発現は母性局在化筋肉決定因子Macho-1に依存していた。まとめると,H3K27me3はHalocynthia胚における後期生殖細胞における体細胞遺伝子の選択的転写抑制に関与し,生殖細胞系列の選択的抑制はホヤ胚における生殖系列分離の機構に関連する可能性があり,生殖系列は細胞分裂期に連続的非対称細胞分裂により徐々に分離されることを提案した。C.elegansおよびD.melanogasterからの知見と共に,このウロ脊索動物に対する著者らのデータは,生殖系列転写抑制が母性的に局在化された因子により最初に仲介され,続いてクロマチンに基づく機構により仲介される動物界を通して広く保存される機構の提案を支持する。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

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遺伝子発現 , 発生と分化

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