抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土鍋用坏土の加熱による反応過程を明らかにする目的で,天然ペタライト結晶を用いて加熱実験を行い,熱膨張,偏光顕微鏡,高温粉末X線回折による測定をおこなった。熱膨張は850°Cまでは結晶軸方向への異方性が認められ,850°C以上では結晶軸に関係なく1000°Cと1150°Cで著しい屈曲が認められ,結晶内で変化が生じたと考えられる。偏光顕微鏡観察では,1050°C加熱試料でペタライト結晶中に新しい相が生成しており,高温XRDではβ-石英型結晶相が確認された。1200°Cではペタライトの原構造は残存しておらず,数10μm程度の新しい結晶相で構成され,高温XRDではβ-スポデュメン型結晶相が確認された。以上から,ペタライトは1200°C以下でβ-石英型結晶相とβ-スポデュメン型結晶相への2回の固相転移を行い,β-スポデュメン固溶体微粒子の集合体に変化することが明らかとなった。(著者抄録)