抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
腫瘍転移は,癌の予後と治療に強く影響する複雑な過程である。細胞内因子とは別に,最近の研究は,転移が腫瘍の周囲の細胞外マトリックス(ECM)の生化学的,機械的及びトポグラフィー的特性のような微小環境因子にも依存することを示した。本研究では,概念の証明として,マイクロ格子パターンを有する人工表面上の腫瘍スフェロイド播種アッセイを行った。鼻咽頭スフェロイドは,NPCの特徴であるEpstein-Barrウイルスの高レベルを維持する新しく確立された細胞株である鼻咽頭癌(NPC43)細胞の3D培養により発生した。3種類のコラーゲンI被覆ポリジメチルシロキサン(PDMS)基板を用い,表面を評価した:(a)40/10μmリッジ(R)/トレンチ(T),(b)18/18μm(R/T)および(c)50/50μm(R/T)。これらのパターンの次元は,腫瘍スフェロイドと個々のNPC43細胞のサイズに関して異なるトポグラフィーキューが,播種行動に影響を及ぼす可能性があるかを試験するために設計された。すべての3つのパターン化表面,特に18/18μm(R/T)に対する広がり効率は,平坦なPDMS表面のそれより低かった。平坦および40/10μm(R/T)表面の外延セルシートは,比較的対称であったが,楕円体が現れ,18/18μm(R/T)および50/50μm(R/T)格子プラットフォームの主軸で整列していた。焦点接着(FA)は,すべてのパターンの稜上に優先的に形成されることが分かった。スフェロイド当たりのFAの数は,格子パターンによって強く影響され,最小FAは40/10μm(R/T)で,そして,最も50/50μm(R/T)基板上で最も影響を受けた。まとめると,これらのデータは,腫瘍スフェロイドからの癌細胞拡散の効率と方向性に対する表面トポグラフィーの以前に知られていない影響を示し,ECM生化学と剛性のようなトポグラフィーが3D細胞培養モデルにおける移動動力学に影響することを示唆する。Copyright 2020 Royal Society of Chemistry All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】