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J-GLOBAL ID：202002271269976302   整理番号：20A2804843

亜熱帯土壌の長期圧密における特徴的な挙動

Characteristic behavior in long-term consolidation for subtropical soils

著者 (2件)： Watabe Yoichi (Hokkaido University) ,  Tabata Junya (Hokkaido Railway Company)
資料名： Japanese Geotechnical Society Special Publication (Web)  (Japanese Geotechnical Society Special Publication (Web))
巻： 8  号： 12  ページ： 493-496(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0715A  ISSN： 2188-8027  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 沖縄県と鹿児島県の琉球諸島の沿岸地域から採取した軟弱土壌試料について長期圧密試験を行うと,一次圧密後に連続的に起こる二次圧密中に顕著な遅れ沈下が起こる。このような挙動は,わずかに過圧密化した粘性土において過圧有効応力と圧密降伏応力の間の圧密圧力下の長期圧密において一般に観察される「遅れ圧密」と明らかに類似している。粘性土の「遅れ圧密」は,圧縮曲線の歪速度依存性から導かれる等速概念によって説明できる。しかし,琉球諸島の沿岸地域から採取した土壌は粘着性がなく,粘性のない微細サンゴ土壌から成るため,粘性に強く関連する等の概念は適用できない。したがって,二次圧密中の遅れ沈下は粘性以外の因子に起因すると考えられる。本研究では,沖縄の名城湾港から採取した異なる粒度分布曲線を有する練り返し土供試体を用いて,一連の長期圧密試験を行った。その結果,沿岸地域の軟弱地盤における二次圧密中の沈下は,粒子破砕の影響によって説明できることが分かった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *亜熱帯 ,  *土壌 ,  *圧密 ,  粘性土 ,  降伏応力 ,  依存性 ,  破砕 ,  土粒子 ,  島 ,  沖縄県
準シソーラス用語： 圧密降伏応力 ,  粒子破砕 ,  歪依存性 ,  琉球諸島

著者キーワード (3件)： 長期圧密 ,  遅延した沈下 ,  粒子破砕

分類 (1件)： 土の圧縮,圧密,せん断,地盤沈下  (RA03050P)

引用文献 (4件)：

• 1) Šuklje, L. (1957): The analysis of the consolidation process by the isotache method, Proceedings of the 4th International Conference on Soil Mechanics and Foundation Engineering, London, Vol.1, 200-206.
• 2) Watabe, Y., Sassa, S., Kaneko, T. and Nakata, Y. (2015): Mechanical characteristics of reconstituted coral gravel soils with different fractions of finger-coral fragments and silt matrix, Soils and Foundations, 55(5), 1233-1242.
• 3) Watabe, Y., Sassa, S., Kaneko, T. and Nakata, Y. (2017): Mechanical characteristics of undisturbed coral gravel soils: The intergranular void ratio as a common governing parameter, Soils and Foundations, 57(5), 760-775.
• 4) Watabe, Y., Udaka, K., Nakatani, Y. and Leroueil, S. (2012): Long-term consolidation behavior interpreted with isotache concept for worldwide clays, Soils and Foundations, 52(3), 449-464.

タイトルに関連する用語 (5件)： 亜熱帯 ,  土壌 ,  長期 ,  圧密 ,  挙動