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J-GLOBAL ID:202002271365300055   整理番号:20A0760818

第一卵胞波からの過剰排卵処理法の検討

著者 (5件):
資料名:
号: 43  ページ: 1-8 (WEB ONLY)  発行年: 2020年03月 
JST資料番号: U1654A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本試験では,Flex-Synch法を用い,第一卵胞波から過剰排卵処理(FSH皮下1回投与)を実施することによって採胚成績が向上するか検討した。試験1では,CIDR挿入と同時にPGF2αを投与,その後CIDRを抜くことにより発情を誘起させ(Flex-Synch法),第一卵胞波をターゲットとして過剰排卵処理を行う試験区と,CIDR挿入と同時のPGF2α投与及びその後のGnRH投与により卵胞波調整を行った後,CIDR挿入中に過剰排卵処理を行う対照区について,採胚成績から比較した。結果,試験区が黄体数13.7,採胚総数4.3,正常胚数1.3,正常胚率30.8%に対し,対照区が黄体数15.3,採胚総数6.0,正常胚数2.7,正常胚率44.4%であり,A+A’ランクの胚数が試験区で1.0,対照区で1.3,Bランクの胚数が試験区で0.3,対照区で1.3と,試験区が対照区より劣る傾向が見られた。その原因として試験区におけるFSH感作時の低プロジェステロン濃度が影響を与えている可能性が考えられたため,試験2として,Flex-Synch法による卵胞波調整に加え,FSH感作時のプロジェステロンを補うことで,採胚成績が改善するか検討を行った。試験2では,Flex-Synch法により発情を誘起した後,CIDRを再度挿入し過剰排卵処理を行う試験区と,試験1と同様の対照区を比較した。結果,採胚成績では試験区が黄体数9.7,採胚総数4.3,正常胚数2.3,正常胚率53.8%に対し,対照区が黄体数13.3,採胚総数7.7,正常胚数4.3,正常胚率56.5%であり,黄体数,回収胚数,正常胚数において試験区が対照区よりも劣る傾向であったが,正常胚率において試験は対照区と同等であり,A+A’ランクの胚数においては試験区で2.3,対照区で2.3と差はなかった。試験1は1,2回目の採胚,試験2は3,4回目の採胚であるため,結果の直接的な比較はできないものの,試験2の試験区において正常胚率と胚ランクが改善された可能性が考えられた。従って,Flex-Synchを用いた第一卵胞波からの過剰排卵処理法において,過剰排卵処理時にCIDRを再度挿入しプロジェステロンを補うことにより,胚の品質が高まる可能性が示唆された。しかし試験2でも,卵胞発育・採胚時黄体数・採胚総数等の採胚成績において,試験区が対照区に及ばなかったことから,過剰排卵処理時の低プロジェステロン濃度以外の採胚成績を低下させる要因について検討する必要があると考えられる。(著者抄録)
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分類 (2件):
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繁殖管理  ,  牛 
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引用文献 (9件):
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