抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カヤツリグサ科スゲ属(Carex L.)は日本産被子植物の中で最も種数が多い属として知られ,種・亜種・変種・品種を合わせると250以上の分類群が日本に分布している(勝山2015)。すげの会では,日本産スゲ属植物について,それぞれの分類群の分布を把握することを目的として,2007年より全国の大学・博物館等に収蔵されている標本情報を収集し,2018年に標本データとともに分布図を掲載した『日本産スゲ属植物分布図集』(以下,『分布図集』)を刊行した(すげの会2018)。『分布図集』は,81,330点にのぼる標本情報をもとに,320分類群(未記載の3分類群を含む)の分布図を示した大作であり,それぞれの分類群が日本のどこに分布しているのかを一見して知ることができる便利なものである。しかしながら,発行後に標本同定の誤りや地名の誤りが判明したり,新たな産地の情報が寄せられたりしている。そこで,そのような訂正・追加情報を適宜会報で報告することにより,より正確な分布情報を発信したいと考えた。今回は2020年4月までに得られた情報を報告する。(著者抄録)