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J-GLOBAL ID：202002272628115426   整理番号：20A2804587

高齢者の望ましい金融行動と関連の深い金融リテラシーは何か? -Lusardi and Mitchellの3大質問の有効性の検討-

What Kinds of Financial Literacy are Closely Related to the Desired Financial Actions of the Elderly in Japan? An Examination of the Effectiveness of the Big Three Questions of Lusardi and Mitchell

著者 (3件)： 家森信善 (神戸大学 経済経営研究所) ,  上山仁恵 (名古屋学院大学 経済学部) ,  柳原光芳 (名古屋大学 大学院経済学研究科)
資料名： 生活経済学研究(Web)  (Journal of Household Economics (Web))
巻： 51  ページ： 1-18(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0963A  ISSN： 2424-1288  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我々は,2018年2月に3,000人の高齢者を回答者とするウェブ調査「高齢者の金融リテラシーと金融行動に関する調査」を実施した。この調査では,様々な質問によって回答者の金融リテラシーを計測し,どのような金融リテラシーを持っている高齢者が金融上の望ましい行動を取る傾向が強いかを分析した。本調査によると,国際的に確立した尺度であるLusardi and Mitchell (2008)の3つの質問(金利計算,インフレの影響,分散投資に関する質問)の正答率は,望ましい金融行動と必ずしも強く関連しておらず,投資信託の手数料や退職金の運用に関する分散投資の知識などの質問のほうが関連性は強かった。つまり,日本の高齢者の現状を踏まえて,より関連性のあるリテラシーの尺度を探し,高齢者に望ましい行動を取らせるように高齢者向けの金融経済教育の内容を充実させることが必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： 少子高齢化社会 ,  *老人 ,  *金融 ,  行動 ,  調査 ,  教育 ,  利子 ,  インフレーション ,  株式投資 ,  自己評価 ,  アンケート ,  *消費者行動 ,  経済学
準シソーラス用語： Web調査 ,  *金融リテラシー ,  *金融教育 ,  *金融行動 ,  傾向解析 ,  経済教育 ,  *行動分析 ,  正答率 ,  生活経済学

著者キーワード (8件)： 金融リテラシー ,  高齢者 ,  金融行動 ,  金融教育 ,  Financial Literacy ,  The Elderly ,  Financial Actions ,  Financial Education

分類 (2件)： 市場調査,広告  (KA06030H) ,  産業経済  (KA02000Y)

引用文献 (26件)：

• 家森信善・上山仁恵(2014)「中古住宅購入者の金融リテラシーと住宅ローンおよび住宅瑕疵担保保険等に関する選択行動-実態調査結果に基づく分析-」REIB DP2014-J13
• 家森信善・上山仁恵 (2016a)「若年社会人の金融経済教育と金融行動-2015年12月実施の実態調査結果-」RIEB DP2016-J02
• 家森信善・上山仁恵 (2016b)「金融リテラシーと住宅ローンの比較行動」『ファイナンシャル・プランニング研究』No.15,pp.4-12
• 家森信善・上山仁恵 (2017)「生活者の直面する金融上の問題と金融リテラシー-2016年・金融リテラシーと金融トラブル等に関する調査の概要報告-」REIB DP2017-J04
• 家森信善・上山仁恵 (2018a)「生活者の金融リテラシーと金融トラブル-2016年・金融リテラシーと金融トラブルに関する調査をもとに-」『生活経済学研究』第47巻,pp.1-18

タイトルに関連する用語 (4件)： 金融 ,  行動 ,  リテラシー ,  質問