抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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焼却処理時に発生する飛灰を埋立処理するために,飛灰に含まれる重金属類溶出の防止の目的でキレート剤による重金属類の不溶化処理が実施される。添加された飛灰中の残留キレートは浸出水中に溶出し,浸出水処理プロセスにおいて硝化阻害を引き起こしたり,CODMn(以下,COD),T-N濃度が高濃度化することが確認されている。これまでの研究により,残留キレートについてはオゾン酸化処理での除去が可能であることが確認されているが,COD,T-Nについては除去が困難であった。今回,ピペラジン系キレート剤,ジチオカルバミン酸系キレート剤について,塩水にキレート剤を添加した模擬浸出水を逆浸透膜(RO膜)にて分離,除去する実験を行った。結果,残留キレートについては,定量下限値以下に,COD,T-Nについては98%以上の除去に成功した。しかし,本実験では残留水側の物質収支において整合がとれておらず今後の研究を要する。(著者抄録)