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J-GLOBAL ID:202002273626824734   整理番号:20A1979746

高齢者福祉施設における消防訓練の評価方法に関する研究

A STUDY ON THE EVALUATION METHOD OF FIRE DRILL ON NURSING HOMES FOR THE ELDERLY
著者 (6件):
資料名:
巻: 85  号: 771  ページ: 299-309(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: L4761A  ISSN: 1348-0685  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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高齢者福祉施設の居住者は,自分自身で避難するのが困難である人々が大部分を占めているので,施設職員が火災時に行う必要があることが多く多岐にわたる。消防訓練は,施設職員が火災の場合に適切に対応するために極めて重要である。過去のアンケート調査によると,施設職員は消防訓練の良し悪しを知らず,夜間の火災への対応に不安を感じている職員が多いことを示した。しかし,消防訓練の品質を評価する方法は確立されていない。そこで,本研究では,職員の行動など,消防訓練の内容を評価する手法を構築した。その目的は,職員が自分の施設の防火システムの改善点を人間の対応も含めて知ることができるようにし,それによってスタッフの不安を軽減することである。消防訓練における職員の行動を評価するために,まず,対象施設が夜間に火災を起こしたときに実行すべき戦術を設定した。この戦術は,高齢者福祉施設の夜間火災を想定した水平避難を組み込んでいる。次に,施設で実際に実施された消防訓練が戦術的にどの程度達成されたかを,以下の各指標について評価した。(1)施設の避難特性:避難目標時間に対する提案推定避難時間(防火区画内の全入居者を一時的に煙等から保護し,他の防火区画への煙等の流出を防止するために必要な時間,これは必要移動距離と前回の報告から得られた行動に必要な時間および移動速度を使用して計算する)の比率で評価する。(2)役割分担の妥当性は,予想避難時間(消防訓練で取られた行動と避難経路から計算された時間,および提案推定避難時間に使用された所要時間等)に対する各職員の必要時間の比率により決まる。(3)職員の動線の妥当性:提案推定避難時間の移動距離に対する従来の推定避難時間の移動距離の比率で評価する。(4)行動の効率性:従来の推定避難時間に対する実際の消防訓練の避難完了時間の比率を評価する。(5)基本行動:事前に設定された水平避難戦術に必要な行動グループの実際の避難訓練の実施率で評価する。(6)区画形成:火源と周辺空間の分割および排煙作業が必要な場所がいくつあるかを評価する。高齢者福祉施設で実際に実施した消防訓練に,上記の評価方法を適用して,消防訓練評価の事例研究を行った。消防訓練を3施設で実施し,その内の2施設では,これまで施設で実施されていた消防訓練と,著者からの動線と実施の流れを示唆する消防訓練が実施された。事例研究の結果,従来の消防訓練では熱や煙の閉じ込めに関連する行動がないなど,各消防訓練の特徴を抽出できることを確認した。(翻訳著者抄録)
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火災 
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