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J-GLOBAL ID：202002274478135812   整理番号：20A2607871

フラッシュ焼結による熱電材料の高速作製

Rapid Fabrication of Thermoelectric Compounds by Flash Sintering

著者 (6件)： 三上祐史 (産業技術総合研究所極限機能材料研究部門) ,  杵鞭義明 (産業技術総合研究所極限機能材料研究部門) ,  久保和哉 ((株)アツミテック環境技術センター) ,  内山直樹 ((株)アツミテック環境技術センター) ,  宮崎秀俊 (名古屋工業大学物理工学専攻) ,  西野洋一 (名古屋工業大学物理工学専攻)
資料名： 粉体および粉末冶金  (Journal of the Japan Society of Powder and Powder Metallurgy)
巻： 67  号： 9  ページ： 478-483(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0691A  ISSN： 0532-8799  CODEN： FOFUA2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： さまざまな種類の機能性材料では,その性能を最適化するために,その特性を微細構造の微細化によって制御できる。特に熱電材料の場合,微細構造の微細化による熱伝導率の低下により,熱電エネルギー変換デバイスに対する有用性を高めることができる。微細粒焼結体の作製には,粉末冶金技術が一般に使用されている。特に,電流焼結は微細構造の微細化の有効な方法である。最近,数秒程度の持続時間での焼結として定義されるフラッシュ焼結が,エネルギー効率の良い焼結技術として期待されている。また,応用の観点から,フラッシュ焼結の高い生産速度は,焼結部品の大量生産での生産性向上をもたらすことが期待される。本論文では,フラッシュ焼結用に特別に設計した焼結装置によって,熱電化合物のフラッシュ焼結を行った。1秒の電流供給時間で,従来の電流焼結で調製した試料に匹敵する熱電性能を有するSb₂Te₃焼結試料を得ることができた。この焼結時間の大幅な短縮により,焼結プロセスのエネルギー消費量を,通常の電流焼結に必要なそれの1%未満に減少することができた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *焼結 ,  熱電材料 ,  放電プラズマ焼結 ,  微細構造 ,  精密化 ,  エネルギー変換 ,  *焼結炉 ,  アンチモン化合物 ,  テルル化物 ,  有限要素法 ,  数値解析 ,  大量生産 ,  生産性向上 ,  *高速度 ,  粉末冶金
準シソーラス用語： テルル化アンチモン ,  パルス電流焼結 ,  *フラッシュ焼結 ,  微細化

著者キーワード (8件)： 電流焼結 ,  フラッシュ焼結 ,  有限要素計算 ,  熱電材料 ,  電流焼結 ,  フラッシュ焼結 ,  有限要素計算 ,  熱電材料

分類 (2件)： 圧粉,焼結  (WC02030X) ,  セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V)

引用文献 (23件)：

• 1) D. M. Rowe: CRC Handbook of Thermoelectrics, CRC press, Boca Raton (1995).
• 2) Y. Lan, A. J. Minnich, G. Chen, Z. Ren: Adv. Funct. Mater., 20 (2010) 357.
• 3) K. Nielsch, J. Bachmann, J. Kimling, Harald Böttner: Adv. Energy. Mater., 1 (2011) 713.
• 4) K. Biswas, J. He, I. D. Blum, C. I. Wu, T. P. Hogan, D. N. Seidman, V. P. Dravid, M. G. Kanatzidis: Nature, 489 (2012) 414.
• 5) S. Grasso, Y. Sakka, G. Maizza: Sci. Technol. Adv. Mater., 10 (2009) 053001.

タイトルに関連する用語 (3件)： フラッシュ焼結 ,  熱電材料 ,  作製