抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宇宙のエネルギー成分の約26%を占める暗黒物質の正体は未だによくわかっていない.素粒子論的な動機付けからWeakly Interacting Massive Particle(WIMP)と呼ばれる新粒子が有力な候補の1つであり,質量GeV-TeV程度のWIMPが現在の宇宙で対消滅した際に放出されるガンマ線の観測を通じその兆候を探査する動きが近年活発化している.有力な探査領域として暗黒物質密度が高く,かつ天体活動が不活発な矮小楕円銀河と呼ばれる系が注目されている.実際,フェルミ衛星の観測からすでに質量O(10)GeV以下程度のWIMPの対消滅断面積には厳しい制限が付いている.次世代のチェレンコフテレスコープアレイ(CTA)実験では質量TeV以上のWIMPに対する感度が大幅に向上し,さらに,機器の角度分解能が向上するため従来点源のように見えていた矮小楕円銀河は空間的に分解できるようになる.本研究では空間的な矮小楕円銀河の広がりがCTAでの探査の際に与える影響を明らかにした.(著者抄録)