抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,店舗や家庭など多くの場所でLED照明が使用されているが,工業製品はD65などの基準光源下で製品色の企画や管理がなされていることが多く,LED照明光と基準光との製品色の違いを知りたいとの要望がある.しかし,異なる光源下で物体色の見え方を比較する場合,色順応補正が必要になる.そこで,本研究では,青色ダイオードと黄色蛍光体による白色LEDをモデル光源(試験光源)とし,これと同じ相関色温度のCIE昼光を基準光源として,これら光源間の物体色の比較における色順応の影響について検討した.まず,白色LED光源の黄色蛍光体ピークの幅を広げた分光分布をデジタル的に作成し,特殊演色評価数用試験色に対する演色評価数Ri値を算出した.次に,これらLED光源下における試験色の三刺激値を算出し,基準光からの偏差を算出した.その結果,色順応補正がされている演色評価数と三刺激値の偏差は直線関係を持ち,黄色蛍光体のピーク幅を大きくすると,Ri値が増大すると同時に三刺激値偏差が減少して,Ri値と三刺激値偏差の直線性の相関が高くなった.このような関係性が成り立つ場合には色順応の影響は少ないと考えられた.(著者抄録)