抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現代の計算機処理装置において,プログラムにおけるメモリアクセス命令の順序(プログラム順序)は,命令がメモリ(メモリ順序)に反映する順序と必ずしも同じではない。このことは,並行プログラムを検証するとき,メモリ順序を考慮しなければならないことを意味する。以前に,SPINモデル検査器を使用するとき,メモリ順序を考慮に入れることによってプログラムのモデル検査を促進するライブラリ,MMLibを開発した。SPINへの入力は,命令型モデリング言語Promelaで書いたプログラムのモデルである。SPINが誤差を検出するとき,それは誤差に導く実行経路のトレースを生成する。誤差に導くものを決定するために,ユーザはこの反例を理解しなければならない。しかしながら,MMLibを用いて書いたモデルの反例は,内部MMLib実行ステップを含むため理解が困難であり,ユーザはメモリ順序を理解するためにMMLibの内部データ構造を解釈しなければならない。本論文では現在,MMLibを用いて書いたモデルの反例を可視化するためのソフトウェアを開発した。それは,反例の経路に沿って段階的にモデルステップの実行を可視化した。内部MMLibステップを可視化せず,ユーザモデルにおけるステートメントに対応する各ステップの実行のみを可視化した。それはまた,実行したがメモリに反映していないメモリアクセス命令を強調した。これにより,メモリの順序がプログラム順序と異なる時をユーザが認識した。(翻訳著者抄録)