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J-GLOBAL ID:202002279532161471   整理番号:20A2196907

デクルシンは低酸素腫瘍微小環境におけるHIF-1αプロテアソーム分解と免疫応答を促進する【JST・京大機械翻訳】

Decursin promotes HIF-1α proteasomal degradation and immune responses in hypoxic tumour microenvironment
著者 (12件):
資料名:
巻: 78  ページ: Null  発行年: 2020年 
JST資料番号: W1767A  ISSN: 0944-7113  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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低酸素とHIF-1αは腫瘍増殖と血管新生の重要な調節因子であり,癌治療のための魅力的な標的である。デクルシンはAngelica gigasの根から抽出された活性化合物であり,強力な抗癌および抗血管新生活性を有することが示されている。しかし,デクルシンが低酸素条件下でHIF-1α活性と免疫応答を調節するかどうかはまだ理解されていない。本研究の目的は,デクルシンがHIF-1αを標的とすることにより抗癌活性を示すかどうかを同定することであった。デクルシンがHIF-1α蛋白質安定性を調節し,その分解を増加させるかどうかを調べた。さらに,デクルシンが腫瘍微小環境における免疫応答を増加させ,その低酸素関連抗癌活性を同定した。低酸素応答要素プロモーター-レポーターアッセイ,ウェスタンブロット分析,免疫蛍光アッセイ,半定量的RT-PCRおよびVEGF分泌に対するELISA,細胞増殖のためのCCK-8アッセイ,A549ヒト肺癌またはHCT116ヒト結腸癌細胞におけるアポトーシスおよび浸潤アッセイのためのTUNELアッセイを行った。in vivo Lewis肺癌(LLC)同種移植片マウスモデルを用いて,免疫組織化学分析により腫瘍微小環境における腫瘍増殖と免疫応答をチェックした。デクルシンはサブユニットHIF-1αの蛋白質レベルのダウンレギュレーションにより低酸素下でHIF-1活性化を阻害した。それは,HIF-1α分解を促進するために,HIF-1αの酸素依存性ヒドロキシル化とユビキチン化を増加させた。デクルシンはまたHIF-1α標的遺伝子のmRNA発現を減少させた。デクルシンは癌細胞増殖を抑制し,アポトーシスを誘導し,癌細胞の低酸素下で癌細胞浸潤を阻害した。同種移植片マウス腫瘍モデルにおいて,デクルシンは低酸素領域およびHIF-1αおよびPD-L1発現を減少させた。浸潤T細胞(CD3+),ヘルパーT細胞(CD4+)および細胞毒性(CD8+)T細胞は蓄積したが,調節性T細胞(Foxp3)および骨髄由来サプレッサー細胞媒介免疫抑制因子(Arg1)はデクルシンにより減弱した。これらの結果は,デクルシンがプロテアソーム分解を促進することにより機能する新規HIF-1α阻害剤であり,腫瘍微小環境におけるT細胞活性化の改善を助けることを示唆する。これらの知見は,その抗癌および抗血管新生活性機構に関する新たな説明を提供する。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
抗腫よう薬の基礎研究  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 

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