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J-GLOBAL ID:202002280630532060   整理番号:20A0022838

長野県上田市のため池群における絶滅危惧種マダラヤンマの生息場所利用

Habitat use by the near-endangered dragonfly Aeshna mixta soneharai in reservoir ponds in Ueda, Nagano Prefecture, Japan
著者 (4件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 201-208  発行年: 2019年11月30日 
JST資料番号: L4819A  ISSN: 1342-4327  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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マダラヤンマはため池を主な生息場所とするヤンマ科のトンボであり,長野県上田市において天然記念物に指定されている。本種は,環境省ならびに長野県において準絶滅危惧種に指定されており,個体数の減少が危惧されている。本種の保全策を検討するために,上田市塩田平において本種の生息とため池および周辺の環境要因との関係性を調べた。その結果,マダラヤンマが生息するため池は生息が確認されなかったため池よりも池畔において抽水植物群落が存在する比率(池畔抽水植物率)が高かった。また,一般化線形モデルの解析結果から,本種の在/不在に対して池畔抽水植物率に加え,ため池周辺の森林面積ならびにリンゴ果樹園面積が有意な正の効果を持つことが明らかとなった。これらの結果は,抽水植物を産卵基質として利用するという本種の繁殖生態と矛盾しないと思われた。また森林面積が関係していた理由は,本種が成熟のために一時的に森林に移動するためであると思われた。また,ため池に隣接する果樹園でのルートセンサスにおいて本種の生息が確認されたことから,果樹園は森林の代替地として利用されるのかもしれない。今回の調査結果から,マダラヤンマの保全を検討する上で,ため池内だけでなく周辺の環境要素にも配慮することが重要であると共に,本来の生息環境の保全や復元が困難な場合,農業生産という経済的な利益を伴った代替可能と思われる環境を創出することでも,一定の保全効果が得られる可能性があると考えられた。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
個体群生態学  ,  自然保護 

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