文献

J-GLOBAL ID：202002280929511893   整理番号：20A0227277

生命起源のリン酸塩問題に対する炭酸塩に富む湖の解決策【JST・京大機械翻訳】

A carbonate-rich lake solution to the phosphate problem of the origin of life

著者 (2件)： Toner Jonathan D. (Department of Earth & Space Sciences, University of Washington, Seattle, WA 98195) ,  Catling David C. (Department of Earth & Space Sciences, University of Washington, Seattle, WA 98195)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 117  号： 2  ページ： 883-888  発行年： 2020年 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： リン酸は,遺伝子分子,りん脂質細胞膜,およびアデノシン三リン酸のようなエネルギー移動分子におけるヌクレオチドの重要な成分であるため,生命の起源の中心である。リン酸塩を生体分子に組み込むために,プレバイオティクス実験はリン酸塩濃度を一般的に用いて水中の有機物とのリン酸塩の乏しい反応性を克服する。しかしながら,リン酸塩は,低溶解度アパタイト鉱物としてカルシウムを沈殿するため,環境中のマイクロモルレベルに一般的に制限される。実験室条件と環境制約の間のこの不一致は,「リン酸塩問題」として知られている謎である。ここでは,炭酸塩に富む湖は,リン酸塩の乏しい天然水に対する顕著な例外であることを示した。原理的に,現代の炭酸塩に富む湖は,カルシウムが炭酸塩鉱物に隔離されているので,蒸発と河川流入の定常状態条件下で~0.1モルリン酸塩まで蓄積することができた。これは溶解リン酸塩のアパタイト沈殿への損失を防ぐ。より高いリン酸塩濃度(>1molal)でも,流入の不在下で蒸発中に形成することができる。プレバイオティクス地球において,炭酸塩に富む湖は,微生物リン酸塩シンクの欠如と比較的CO2に富む大気下でのリン酸塩鉱物の化学的風化の強化のために,現在の日に比べて豊富でリン酸塩に富む可能性があった。さらに,一般的なCO2条件はリン酸塩に富むブラインを中程度のpH(pH6.5~9)に緩衝した。重要な生体分子の実験的プレバイオティクス合成に関連する濃度とpHレベルでのリン酸塩と他のプレバイオティクス試薬の蓄積は,生命の起源に対する妥当な設定として炭酸塩に富む湖を考慮するための説得力のある理由である。Copyright 2020 The Author(s). Published by PNAS. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 溶解 ,  *リン酸塩 ,  微生物 ,  ブライン ,  沈殿 ,  カルシウム ,  *リン酸 ,  二酸化炭素 ,  溶解度 ,  蒸発 ,  ヌクレオチド ,  燐灰石 ,  遺伝子 ,  地球 ,  *炭酸塩

著者キーワード (4件)： リン酸 ,  生命の起源 ,  初期地球 ,  炭酸塩に富む湖

分類 (2件)： 対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (5件)： 生命起源 ,  リン酸塩 ,  炭酸塩 ,  湖 ,  解決策