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J-GLOBAL ID：202002281335554925   整理番号：20A1409968

(R)-ケタミンの急速作用および持続性抗うつ作用の分子機構【JST・京大機械翻訳】

Molecular mechanisms of the rapid-acting and long-lasting antidepressant actions of (R)-ketamine

著者 (1件)： Hashimoto Kenji (Division of Clinical Neuroscience, Chiba University Center for Forensic Mental Health, Chiba, Japan)
資料名： Biochemical Pharmacology  (Biochemical Pharmacology)
巻： 177  ページ： Null  発行年： 2020年 
JST資料番号： B0128A  ISSN： 0006-2952  CODEN： BCPCA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 1960年代初期に開発された麻酔薬,ケタミンは,統合失調症様症状および解離(すなわち,体外経験)を生じるため, d事者および rの若い人々の間で,一般的な乱用薬剤である。気分障害に関しては,ケタミンは欝病を伴う治療抵抗性患者において強力な抗うつ作用を発揮する。ケタミンは,(R)-ケタミン(またはアルケタミン)と(S)-ケタミン(またはエスケタミン)の等しい部分からなるラセミ混合物である。米国(US)食品医薬品局は,J&J(S)-ケタミン鼻噴霧を3月5日,2019日に治療抵抗性欝病に対して承認した。スプレーはヨーロッパで承認された。(R)-ケタミンは,N-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDAR)対(S)-ケタミンに対してより低い親和性を有するが,(R)-ケタミンは,鬱病の動物モデルにおいて,より大きな効力およびより長い持続抗うつ様作用を有する。重要なことに,(R)-ケタミンはげっ歯類,サルおよびヒトにおいて(R,S)-ケタミンまたは(S)-ケタミンよりも有害な副作用が少ない。ケタミンとその2つのエナンチオマの抗うつ作用における脳由来神経栄養因子(BDNF)とトロポミオシン関連キナーゼB(TrkB)受容体の役割が示唆された。最近のRNA配列決定分析は,形質転換成長因子-β1(TGF-β1)が(R)-ケタミンの抗鬱作用において役割を果たすことを示唆した。最近のパイロット研究は,(R)-ケタミンが,鬱病の治療抵抗性患者において,急速作用および持続的抗うつ作用を有することを示した。本稿では,ケタミンとその代謝産物,(S)-ノルケタミンと(2R,6R)-ヒドロキシノルケタミン(HNK)のエナンチオマの抗うつ作用の機構をレビューし,うつ病のようなストレス関連精神疾患における脳-腸-微生物軸と脳-脾臓軸の役割を考察する。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： RNA【核酸】 ,  *抗うつ作用 ,  受容体 ,  統合失調症 ,  代謝産物 ,  ヒト ,  副作用 ,  麻酔薬 ,  齧歯類 ,  うつ病 ,  親和性 ,  エナンチオマ ,  BDNF ,  芳香族塩素化合物 ,  脂環式ケトン ,  第二アミン
準シソーラス用語： 動物モデル , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 脳-腸-微生物軸 ,  脳-ひ臓軸 ,  (R)-ケタミン(またはアルケタミン) ,  (S)-ケタミン(またはエスケタミン) ,  形質転換成長因子

分類 (5件)： 向精神薬の基礎研究  (GW03100Y) ,  精神障害の薬物療法  (GR04020D) ,  向精神薬の臨床への応用  (GW03110J) ,  全身麻酔薬の臨床への応用  (GW03030W) ,  神経の基礎医学  (GN01020W)

物質索引 (1件)： ケタミン

タイトルに関連する用語 (4件)： ケタミン ,  持続性 ,  抗うつ作用 ,  分子機構