抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・森林・林業基本計画では,人工林において様々な生育段階や樹種から構成される森林がモザイク状に配置される状態を目指し,生物多様性の保全と木材の持続的利用の調和を図る目標。
・一つは,林業地帯において,植栽した針葉樹と同時に造林地に侵入した有用な広葉樹を育てることで,多様な樹種によって構成された森林を造成。
・本報では,ヒノキ90年生の再造林地において,林縁近くで下刈期間を3年間とした場所,6年間とした場所,広葉樹林下の林縁と林内にプロットを設置し,木本類の侵入過程を調査。
・下刈6年区,下刈3年区ではコナラなど重力散布型樹種の移入は見られず,ヤマトアオダモなど風散布型樹種,カスミザクラなど鳥散布型樹種が更新,等の情報を獲得。
・これらの結果からヒノキと多様な広葉樹からなる混交林造成の手法として,再造林地における下刈の省略は低い効果。
・このため当初は通常の針葉樹一斉林の施業を進めながら,多様性は林縁で確保し,高齢級化した段階で侵入した広葉樹を生かす施業が必要。