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J-GLOBAL ID：202002282022689112   整理番号：20A1092182

琉球藍染めの抗菌成分

著者 (3件)： 世嘉良宏斗 (沖縄県工技セ) ,  湧田裕子 (沖縄県工技セ) ,  池原幹人 (藍ぬ葉ぁ農場)
資料名： 沖縄県工業技術センター研究報告  (Bulletin of Okinawa Industrial Technology Center)
号： 21  ページ： 6-9  発行年： 2019年11月 
JST資料番号： L1935B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リュウキュウアイ等の植物に藍色素インディゴとともに含まれている抗菌成分トリプタンスリンについて,藍染めによる布への吸着量を調べたところ,抗菌活性に有効な濃度(0.13μg/cm²-布)で存在していることが分かった。トリプタンスリンが含まれている藍染め布は,微生物の生育を阻害することで微生物由来の異臭発生を抑制する効果等が期待できる。また吸着機構について調べたところ,インディゴとの相互作用によってトリプタンスリンの吸着量が増加することも分かった。さらに,トリプタンスリンの藍還元菌に対する影響について調べた結果,発酵建てにおける生育阻害効果はないことを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 染色 ,  植物色素 ,  *天然染料 ,  *抗細菌作用 ,  Saccharomyces cerevisiae ,  Zygosaccharomyces rouxii ,  細菌 ,  キツネノマゴ科 ,  吸着 ,  脱臭 ,  成長阻害 ,  綿布 ,  *窒素複素環化合物 ,  藍染 ,  分裂酵母 ,  微生物 ,  酵母 ,  子嚢菌類酵母 ,  サッカロミセス綱 ,  サッカロミセス目 ,  エノン ,  芳香族縮合化合物 ,  ジケトン
準シソーラス用語： Schizosaccharomyces pombe ,  リュウキュウアイ ,  発酵建て ,  Strobilanthes cusia ,  Alkalibacterium

分類 (2件)： 染色からみた染料  (YM06050B) ,  材料学  (YM02040O)

物質索引 (2件)： インジゴ ,  トリプタンスリン

引用文献 (11件)：

• 川人美洋子, 安川涼子, 天然藍で染めた色と合成藍で染めた色の比較, 繊維と工業, Vol.63, No.2 (2007) 48-53
• 牛田智他, 不純物赤色色素を利用した天然藍染色布と合成藍染色布の識別, 日本家政学会誌, 1996, Vol.47, No.10, 1031-1033
• G. Honda, M. Tabata, Isolation of antifungal principle tryptanthrin, from Strobilanthes cusia O. Kuntze, Planta Med. 1979, 36(1), 85-90
• G. Honda et al., Isolation of an antidermatophytic tryptanthrin from indigo plants Polygonum tinctorium and Isatis tinctoria, Planta Med. 1980, 38(3), 275-276
• 北原晴男他, 藍由来アトピー性皮膚炎治療薬 Tryptanthrinの免疫応答に及ぼす影響, 天然有機化合物討論会講演要旨集, 2005, 457-462

タイトルに関連する用語 (2件)： 藍染め ,  抗菌