抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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開発者の知識不足などの理由でソフトウェア開発中に発生する問題は,「不確かさ」と呼ばれている.本論文では,2つの調査課題について不確かさを分析した:RQ1)Revertに不確かさはどのように関わっているか,RQ2)実際の不確かさは具体的にどのような問題の集合であるのか.結果として,RQ1については,revertコミットではバグの原因が不確かであるため,その対応としてrevertを行ったものが多く存在し,revertedコミットでは例外対応したコミットが後にrevertされるケースが多いことが分かった.一方,RQ2については,OSSプロジェクトに存在する不確かさを,例外的な内容の不確かさ,バグと関連した不確かさ,将来的な変更についての不確かさ,変更内容に対する不確かさ,コードの内容に関わる不確かさの5つに分類することができた.また,最も多い不確かさはバグについての不確かさであることが分かった.解決すべき優先度が高い不確かさとして,バグの原因が曖昧な不確かさと例外的に不適切に処理された不確かさをあげることができる.(著者抄録)