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J-GLOBAL ID：202002283548438978   整理番号：20A2712447

業務用向け水稲新品種「恋初めし」の温暖地西部地域における生育収量特性

Growth, Yield and Grain Quality Characteristics of ‘Koisomeshi’, A New Rice Cultivar Bred for High Yield and Good Eating and Processing Quality, in the Western Region of Japan

著者 (3件)： 長田健二 (農研機構 西日本農業研究セ) ,  小林英和 (農研機構 西日本農業研究セ) ,  千葉雅大 (農研機構 西日本農業研究セ)
資料名： 農研機構研究報告  (Journal of the Naro. Research and Development)
号： 5  ページ： 1-9  発行年： 2020年11月30日 
JST資料番号： G0830C  ISSN： 2434-9909  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年開発された業務用向け水稲新品種「恋初めし」の温暖地西部地域での生育収量および品質特性を明らかにするために栽培試験を行った.2015~2018年において6月上中旬移植,総N施肥量12g m^-2の条件で検討した結果,「恋初めし」は4年平均で735g m^-2の高い収量性を示し,主食用一般品種「ヒノヒカリ」に対する増収程度は13%で,業務用品種「あきだわら」と同等であった.「恋初めし」は総籾数は少ないものの千粒重が大きいためにシンク容量が大きく確保されることに加え,登熟歩合が高く,多収を実現していた.また,外観品質は「ヒノヒカリ」と同等で,同一作期に作付けした「あきだわら」より優れる傾向にあった.一方で,「恋初めし」では,「ヒノヒカリ」より苗がやや伸長しやすく,生育期間中の分げつ発生が少ない特徴を有することが,栽培管理上の留意点として明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： イネ ,  *水稲 ,  *新品種 ,  温帯 ,  *成長 ,  品質 ,  キャラクタリゼーション ,  *作物収量 ,  収量構成要素 ,  重量 ,  登熟 ,  分蘖
準シソーラス用語： 温暖地 ,  *外観品質 ,  *業務用米 ,  *生育 ,  特性評価 ,  恋初めし ,  千粒重

分類 (2件)： 稲作  (FC03020C) ,  作物の品種  (FC02020V)

引用文献 (10件)：

• 安東郁男,根本博,加藤浩,太田久稔,平林秀介,竹内善信, 佐藤宏之,石井卓郎,前田英郎,井辺時雄,平山正賢,出田収,坂井真,田村和彦,青木法明(2011)多収・良質・良食味の水稲新品種「あきだわら」の育成. 育種学研究,13:35-41.
• 米穀安定供給確保支援機構(2020)米の消費動向調査結果(令和2年1月分). https://www.komenet.jp/data/jishuchousa/doko/,2020年3月18日参照.
• 小葉田亨,高見晋一(1983)全登熟期間の水ストレスが稲の乾物生産と収量に及ぼす影響. 日作紀,52:283-290.
• 小林英和,長田健二(2020)業務用水稲新品種「恋初めし」における最適窒素施肥体系.日本作物学会紀事,89(1):16-23.
• 松島省三(1973)稲作の改善と技術,養賢堂,東京,393.

タイトルに関連する用語 (8件)： 業務 ,  水稲 ,  新品種 ,  恋 ,  温暖地 ,  地域 ,  生育 ,  収量