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J-GLOBAL ID：202002283816151840   整理番号：20A0600193

三次元高精度粒子法による海岸堤防裏法肩被覆ブロック離脱過程の数値解析

3D NUMERICAL SIMULATION ON DETACHING PROCESS OF ARMOR BLOCK ON THE TOP OF COASTAL LEVEE BY ACCURATE PARTICLE METHOD

著者 (4件)： 五十里洋行 (京都大学 工学研究科社会基盤工学専攻) ,  後藤仁志 (京都大学 工学研究科社会基盤工学専攻) ,  小林祐司 (日本工営株式会社 コンサルタント海外事業本部) ,  藤原聖史 (京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 75  号： 2  ページ： I_853-I_858(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大規模な津波が海岸堤防を越流する際には裏法肩近傍において顕著な圧力低下が生じ,それによって被覆ブロックが離脱・流出することが知られている.本現象の再現計算においては,激流中を運動するブロックを追跡する必要があり,これまでに十分に再現可能な三次元数値モデルは存在しなかった.そこで,本研究では,移動物体の追跡の容易な粒子法を用いた数値モデルの開発を行う.本数値モデルでは,極端な負圧の発生によるtensile instabilityに対応するために圧力ノイズの低減を目的とした高精度スキームを導入するが,それに若干の修正を加えることで計算時間を5~6割程度に短縮した.本数値モデルの適用により,堤防裏法面に設置された被覆ブロックが堤越流の作用によって回転しながら離脱・流出する過程が良好に再現された.(著者抄録)

シソーラス用語： *数値解法 ,  *流動解析 ,  *海岸堤防 ,  ブロック ,  被覆材 ,  *数値解析
準シソーラス用語： 被覆ブロック ,  *粒子法

著者キーワード (5件)： particle method ,  coastal levee ,  armor block ,  tsunami ,  overtopping flow

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (15件)：

• 1) 林建二郎,大井邦昭,河野茂樹:粘り強い構造の海岸堤防に用いられる護岸ブロックの安定性に関する基礎的研究,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 69,No. 2,pp. 946-950,2013.
• 2) 大井邦昭,林建二郎,河野茂樹:粘り強い構造の海岸堤防法肩におけるブロックの転倒・離脱機構,土木学会論文集 B3(海洋開発),Vol. 70,No. 2,pp. 480-485,2014.
• 3) 中尾秀之,佐藤愼司,Yeh, H.:津波の越流による海岸堤防の破壊メカニズムに関する研究,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 68,No. 2,pp. 281-285,2012.
• 4) 小竹康夫,磯部雅彦:津波の越流時に海岸堤防法面に作用する圧力特性に関する実験的研究,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 68,No. 2,pp. 891-895,2012.
• 5) 加藤史訓,諏訪義雄,鳩貝聡,藤田光一:津波の越流に対して粘り強く減災効果を発揮する海岸堤防の構造検討,土木学会論文集 B2(海岸工学),Vol. 70,No. 1,pp. 31-49,2014.

タイトルに関連する用語 (7件)： 粒子法 ,  海岸堤防 ,  肩 ,  被覆ブロック ,  離脱 ,  過程 ,  数値解析