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J-GLOBAL ID：202002284618374082   整理番号：20A1978376

有機超弾性を礎とする結晶変形性の研究

Recent Progress in the Study of Organosuperelasticity and Its Relevant Crystal Deformability

著者 (3件)： 高見澤聡 (横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻) ,  高崎祐一 (横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻) ,  佐々木俊之 (横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻)
資料名： 日本画像学会誌  (Journal of Imaging Society of Japan)
巻： 59  号： 3  ページ： 292-300(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： G0323A  ISSN： 1344-4425  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 超弾性とは,応力負荷により塑性変形した固体が除荷とともに自発的に形状回復する特性である.その特異な機械特性を利用して,いわゆる形状記憶合金は幅広い分野で実用化されてきた.一方で,超弾性は1932年のAu-Cd合金における発見以降,一部の合金のみにみられる特殊な性質と考えられており,機能開拓という点で課題があった.高見澤研究室ではこの長年の常識を覆し,有機結晶における超弾性,「有機超弾性」を発見した.その後の研究により,有機結晶における超弾性や強弾性 (自発的な形状回復を示さない可逆的塑性変形性) が,従来の考えよりも一般的な現象であることを見出してきた.本稿では,有機超弾性および形状記憶効果の発見,金属錯体を含めた多様な分子性化合物結晶の超弾性・強弾性の紹介とその特徴を説明する.最後に,超弾性や強弾性と異なり可逆性を持たない塑性変形でありながら,結晶性を維持したまま数百%以上の大変形を可能とする 「有機超塑性」の発見について述べる.(著者抄録)

シソーラス用語： *超弾性 ,  塑性変形 ,  形状記憶効果 ,  強弾性 ,  超塑性 ,  結晶度 ,  金合金 ,  カドミウム合金 ,  *有機結晶 ,  機械的性質 ,  性質

著者キーワード (10件)： 有機結晶 ,  超弾性 ,  形状記憶効果 ,  強弾性 ,  超塑性 ,  Organic crystal ,  Superelasticity ,  Shape-memory effect ,  Ferroelasticity ,  Superplasticity

分類 (1件)： 固体の機械的性質一般  (BL01021C)

引用文献 (35件)：

• 1) S. Miyazaki and K. Otsuka, “Development of Shape Memory Alloys,” ISIJ International, 29, pp. 353-377 (1989).
• 2) K. Aizu, “Possible Species of Ferromagnetic, Ferroelectric and Ferroelastic Crystals,” Physical Review B, 2, pp. 754-772 (1970).
• 3) V. K. Wadhawan, “Introduction to Ferroic Materials,” Gordon and Breach Science Publishers, Amsterdam (2000), 740p.
• 4) K. Otsuka and X. Ren, “Recent Developments in the Research of Shape Memory Alloys,” Intermetallics, 7, pp. 511-528 (1999).
• 5) J. M. Jani, M. Leary, A. Subic, and M. A. Gibson, “A Review of Shape Memory Alloy Research, Applications and Opportunities,” Materials & Design, <b>56</b>, pp. 1078-1113 (2014).

タイトルに関連する用語 (4件)： 超弾性 ,  礎 ,  結晶 ,  研究