抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マラソンや駅伝などのロードレース中継に用いられる移動体の1.2/2.3GHz帯FPU(Field Pick-up Unit)では,4K・8K映像素材を移動伝送する次世代映像素材無線伝送システムの研究開発が進められている。このような状況の中,総務省の「次世代映像素材伝送の実現に向けた高効率周波数利用技術に関する研究開発」に参画し,高効率8K映像符号化の技術開発と固有モードMIMO(Multiple Input Multiple Output)-FPUの装置製作を行った。高効率8K映像符号化技術においては,圧縮効率の高いHEVC(High Efficiency Video Coding)/H.265(以下,HEVC)符号化方式を採用し,なおかつ映像符号化レートをリアルタイムに変更する可変レート映像符号化・復号装置の開発を行った。また,固有モードMIMO-FPUの装置製作においては,8K映像を伝送するために4×4固有モードMIMO方式を採用することで,伝送レートの大幅な改善を実現し,最大レートとして145Mbpsを達成した。さらに,伝搬路状況に応じて無線/映像レートを適応的に制御することにより,映像破綻の無い安定的な伝送を実現した。最後に,これら伝送技術および圧縮技術を組み合わせた8K映像素材無線伝送システムを用いた伝送実験結果についても言及する。(著者抄録)