抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,20世紀初頭における米国高等学校物理学の歴史を再考することであった。著者らは,1821~1930年の間の米国高等学校自然哲学と物理学の目的の歴史的変化を分析した。この期間を3つのサブ期間に分割し,各サブ期間に見出した科目の目的を,科学教育における4つの価値に関するOsborneの議論で使用したフレームワークによって分析した。その結果,自然哲学と物理の目的は以下の通りに変化した,すなわち,1.最初のサブ期間(1821~1872)においては自然に対し宗教的理解を持つ市民の開発。2.第2のサブ期間(1873~1899)では将来の市民になる学生と,大学で物理学を研究する学生のための精神的規律。3.第3のサブ期間(1900~1930年)では物理学の歴史を理解し,心の科学的習慣を採用する市民の開発。20世紀初頭における高等学校物理学は,大学におけるさらなる科学的研究のための準備を主題と見なしているが,本研究では,それが民主主義的および文化的目的に指向していることを見出した。(翻訳著者抄録)